
今年7月にリリースされ、すでに世界で大ヒットしているザ・キッド・ラロイとジャスティン・ビーバーのコラボ曲『STAY(ステイ)』。チョコレートプラネットの松尾駿が同曲にのせてひたすらレゲエ風のダンスを踊っているMVが、先月の公開以来、ネット上で話題を呼んでいる。 【動画】チョコプラ松尾のダンスを見る このMVは、ソニー・ミュージックが日本向けの宣伝のために制作したものなのだが、松尾の味わい深い表情とその踊りのシュールさから、「いつまでも見れる」「中毒性がある」と多くの人の心を捉えているようだ。 実はこれは、レゲエ音楽が大好きだという松尾が過去に生み出した「松尾アンダーグラウンド」というレゲエダンサーのキャラで、2008年末に放送されたダウンタウンの「ガキ使」にも登場している。そのことを知る人は、「まさか、松尾アンダーグラウンドが海外の有名アーティストとコラボする日が来るなんて」と驚きのコメントを動画に寄せている。 松尾の踊りは、一見すると左右に体重移動しているだけの単調なものだ。にもかかわらず、なぜ多くの人の心を捉えることができたのか。K-POPからジャニーズまで、さまざまなアーテイストのダンスを解説するYouTubeチャンネルが人気のダンサーのARATAさんに聞いた。
ダンスが映える体がある
「まず、足の置き場と対角線上にある肩のラインがきれいで、足のスタンスが広いにもかかわらず、一定のリズムでそれを左右交互に変えることができている。太ももの筋肉やヒラメ筋が発達しているように見えますが、もともとの下半身の強さと、曲のリズムをちゃんととらえる耳があるからだと思います」(ARATAさん、以下同) ただ、筋力とリズム感さえあれば真似できるものでもないという。 「たとえば僕がまったく同じことをやっても、松尾さんのように人を惹き付けるものにはならないと思います。ポイントは、松尾さんの体つきです」 ARATAさんいわく、松尾さんや渡辺なおみさんなど、ダンスを習ったことがないのにダンスが上手く見える人には、「体格がいい」という共通点があるという。 「ダンスは技術があることはもちろん大事なのですが、それと同じくらいに大事なのが、自分のスタイルやキャラクターがある、ということなんです。スタイルやキャラクターは簡単に言うと、その人の『個性』です。 ダンサーの中には引き締まった身体つきの人が多いので、体格から個性を出していく人は余り多くないように思えます。どちらかと言うと服装やヘアスタイル、シューズなどでそれぞれの『個性を身にまとう』ようなイメージですね。それに対して松尾さんや渡辺さんは体格に特徴があるため、パフォーマンスにおいて個性が見えやすく、魅力的に映りやすいというのはあると思います」 また、芸人はダンスが上手く見えやすいとARATAさんは言う。 「いわゆる『いいダンス』とは、その人が見えてくるダンス。つまり、先述のように『個性』が見えるものである、ということ。芸人の方は自分を魅せる訓練を長年やってきている人たちなので、自分というものを知っている。だから、松尾さんに限らず、渡辺なおみさんやゆりやんレトリィヴァさんなど、芸人の方のダンスが魅力的に見えるのは当然のことなんです」 個性がある人のダンスは魅力的だということはわかった。ただ、今回のダンスの「中毒性」についてはどう説明できるのだろうか。
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