丸井グループは2月12日、D2Cのエコシステムを支援する新会社「D2C&Co.(ディーツーシーアンドカンパニー)」を設立した。
D2Cは、小売店や広告代理店を介さず、消費者とブランドが直接つながるビジネスモデル。顧客に直接販売することで、中間コストを削減し、クオリティの高い商品を伝統的なブランドより低価格で提供するとともに、そこで得られた顧客データを戦略に活かしている。
社会的課題の解決など共感を呼ぶ企業理念を持つ会社も多く、20~30代を中心に注目を集めている。
新会社では、D2Cスタートアップ企業への投資・融資にとどまらず、年間2億人が来店するマルイ店舗や700万人を超えるエポスカード会員、小売ノウハウを持つ人材といった丸井グループのリソースを最大限活用。モノづくり、ECサイトの構築、リアル店舗の出店・運営に至るまで、全領域を支援していく。
1月に1社をめどに、3年間で約30億円を投資。5年で単独最終黒字を目指す。キュレーションサイトも立ち上げ、D2C&Co.に参加した企業同士の送客、コミュニティ作りにも貢献したい考えだ。
丸井グループ出資100%、資本金1億円、加藤浩嗣常務CFOが新会社社長を兼務する。
丸井グループの青井浩社長は、「2023年3月期まで計300億円の新規事業・ベンチャー企業への投資を行っており、これまで約130億円の投資を実行、うち約50億円をD2C企業に投資した。新会社はD2C企業への投資に特化。単にIPO利益を追求するのでなく、成長期の融資、丸井各店へのリアル店舗出店支援で、仲間となってD2C業界を盛り上げる。当社の売らない売場戦略を加速する」と説明した。
加藤浩嗣D2C&Co.社長は、「新会社は単独の利益というより、D2C業界全体を盛りあげ、かつ丸井グループ全体への還元を狙う。若い世代に人気のD2C企業出店による集客アップ、家賃収入増、新規カード会員増などを見込んでいる」としている。
現在、丸井のD2C関連事業では、オーダーメイドのビジネススーツをECで提供する「FABRIC TOKYO」が有楽町マルイ、なんばマルイなど7店舗に出店。パーソナライズされたシャンプーをECで販売する「MEDULLA」が有楽町マルイに、簡単にECが作成できるショッピングアプリ「BASE」が渋谷マルイに常設ショップを展開している。
FABRIC TOKYOの森雄一郎CEOは、「ネット広告の枠を各社が奪い合い、ECの顧客獲得コストが5年前に比べ1.2~1.5倍になっている。リアル店舗出店は、D2C企業にとって広告のようなもの。商材を手に取り確かめ、スタッフと交流し、購入はECでしてもらうことも多い。リアル店舗があると顧客のブランドへの愛着が深まることも魅力」と話す。
また、今夏には、イノベーティブな製品を発見、体験、購入できる店舗内区画を様々なブランドに定額で提案している米国企業「b8ta(ベータ)」の新宿マルイ本館への出店が決定している。
■D2C&Co.(ディーツーシーアンドカンパニー)
代表取締役社長:加藤浩嗣
設立日: 2020年1月31日
本社所在地:東京都中野区中野4-3-2
出資比率:丸井グループ出資100%
資本金:1億円
https://www.d2c.company/
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February 12, 2020 at 04:30PM
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