青い空、広い海、気分は大海原、大航海時代ってロマンがありますよね。1400年から始まりさまざまな積み荷を交易品の糧に船乗りは世界を渡り歩いたそうです。魚やお肉などの食べ物から時には武器までさまざまな交易品をやり取りした活気あふれる風景だったようですよ。
一日の終わりには宴会のような料理のほかにシェリー酒などをたしなみました。とても絵になる情景で映画などで見て憧れた人も多いのではないでしょうか。
シェリー酒とはぶどうを原料としたれっきとしたワインの仲間です。スペインのほぼ全域で昔から愛され続けたワインで、いろいろな意味を持った特別なワインなのです。今日はシェリー酒の深い歴史と魅力を紹介します。
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■シェリー酒ってどんなお酒?
皆さんはシェリー酒と聞いてイメージがわきますでしょうか?普段お酒をたしなまれる方でもなかなかイメージの湧きづらいお酒の一つですよね。先ほど挙げたようにシェリー酒とはぶどう酒、つまりワインの一種なのです。しかし当然ワインなら何でもシェリー酒というのではないのです。シェリー酒のワインとの違いとは何でしょうか。・名前の由来は生産地にあり
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シェリー酒はスペインのアンダルシア地方で古くから作られているワインです。中世のころにアンダルシア地方をアラブ人が支配したとき、土地の名前をシェリシュと名付け、地方の特産品であるワインもその名前からとってシェリーと名付けられました。しかし、現在はシェリシュ地方はへレス地方と呼ぶためにへレス酒という人もいます。
こうした土地の名前をお酒につけることは世界中のあちこちで見られることで、日本酒にも北海道江別市の「江別の詩」や栃木県那須塩原市の「那須野泉」などが有名ですね。
・アルコール度数を追加
シェリー酒はワインの中でも酒精強化ワインと呼ばれるもので、一度できたワインにアルコールを添加して作られています。もともとのワインは約12度くらいなのですが、添加後には18度くらいまで上がります。
なぜこのようなことをするかというと、気温が高い地方ではワインの保存が難しく劣化しやすいため、アルコールを高めて酵母をはたらかなくして劣化を防ごうということです。ところが、このアルコールの入れる量で味も変わってしまうので、だんだんほかのワインとは一線を画すものとなっていきました。
・原料は白ブドウ
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シェリー酒の原料は白ブドウなので、つまり白ワインということになります。さらにブドウの品種が定められていて、現在はパロミロ、モスカテル、ペドロ・ヒメネスという3種類の白ブドウから作ったものでないとシェリー酒とならないそうです。とても厳密に定められていてこだわりを感じることができますね。
・ワインと違った熟成方法
普通のワインは完成した後に発酵させるため、樽に入れて熟成を待ちます。ところがシェリー酒はここからの工程が違うのです。
シェリー酒は、白ブドウから抽出できたらまず古いシェリー酒と混ぜます。熟練のベテランが少しづつ量を見ながら混ぜていくのです。こうすることで味と量が均一化されて安定し、供給することができるのです。この工程をソレラシステムといい、伝統的に継がれてきた大事なシステムなのです。
・性別で変わる酒言葉の意味
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皆さんは花言葉というものをご存じでしょうか、有名なものだとバラは愛情をあらわすなど、それぞれの花に意味を持たせたものですね。これと似たようなものがお酒の世界にもあるのです。それもお酒そのものにあるものもあればカクテルにあるものもありさまざまな意味があります。
例をあげますと、モスコミュールは『仲直り』、キールは『最高の出会い』といったものがあります。シェリー酒の場合は愛を象徴していて、男性が女性に贈ると求婚を、女性が男性に贈ると『あなたにすべてをささげます』といった意味になります。大事なことなので女性のみなさまはぜひ覚えておいてくださいね。
■シェリー酒に使用される白ブドウの特徴
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シェリー酒に使われているのは白ブドウです。それも特別なものばかりで、なかなかなじみがないと思いますので、それぞれの特徴を紹介します。
・パロミロ
シェリー酒の95%を占めるといわれている、とても人気の高いブドウです。力強い味わいが特徴でさまざまな土壌になれますが、特にアンダルシア地方へレスのものは石灰質を大量に含んだ独特の味わいを出していて人気が高いのです。そのほかにも育ちが早くて小粒なので、とてもワイン向きのブドウといえます。
・モスカテル
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地中海地方を原産とするモスカテルは酸味の味わいが特徴的で、レモンやライチなどのような香りを発します。高い気温でないと育ちづらいのも特徴で、そのため場所を選ぶ貴重なブドウとなっています。みずみずしい香りがフレッシュさを与えてくれますよ。
・ペドロ・ヒメネス
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カナリア諸島原産のブドウで高い糖分が最大の特徴です。病気に弱くて太陽を多く必要とするため若干育ちにくいですが、それを補って余りある味の魅力にあふれています。このブドウだけを使った同じ名前のワインもあるほどで、人気の高さがうかがえます。
■味別に紹介!シェリー酒の種類
シェリー酒には実に多彩な味の種類があります。主に糖度で分かれていてシチュエーションで使い分けて買うといいでしょう。それでは選び方を紹介します。・食前におすすめ『辛口』
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まず、食前酒におすすめなのが辛口です。フランス語では食前酒のことをアペリティフと呼び、最近ではさらに略してアペロなどと使われているようです。食事の前は食欲をわきたてる必要があるので辛口が合うのです。お料理との兼ね合いも考えて選んでくださいね。
よく冷えたシェリー酒にしたい方はワインクーラーを用意しておくことをおすすめします。気分を上げるためにテーブルアレンジもこだわって…と考えたらきりがありませんね。
・まろやかで飲みやすい『中甘口』
中辛口は、口当たりがよくてどんなお料理とも相性がいいため、あまり難しく考えず選ぶことのできるお得なシェリー酒となっています。
飲みやすいことが最大の特徴なので、洋食ももちろんですが和食と合わせてみるのはいかがでしょうか。とんかつやカレーなどと組み合わせて飲んでもおいしいですよ。
・まるでデザート『極甘口』
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字面から甘さが伝わってくるようなシェリー酒ですが、事実デザートワインとして認知されていて食後に飲むことに向いています。おいしい料理でおなかの中が満たされた後に飲むと糖分が直接脳に満足を訴えかけてくるのがわかりますよ。
■シェリー酒のおいしい飲みかた
ここまで読んで飲みたいと思ってくれた方、もう少々お待ちください。さまざまな飲み方を工夫することでシェリー酒のいろんな面を味わうことができるのです。味わうのなら、たくさん知ってから味わっていただきたいです!知れば知るほどおいしくなるお酒ですよ。・味ごとに温度を変える
ワインの命は温度にあるといっても過言ではありません。であれば当然シェリー酒にも最適な温度というものがあるのです。極甘口で6度前後、中甘口では7度から10度くらい、辛口で10度から13度くらいを目安にしましょう。
暖かすぎると物足りず、冷やしすぎるといささか単調すぎるきらいがあるので注意してくださいね。慣れてる方は室温にも気を配ってみてください。
・ストレート
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一番オーソドックスな飲み方でシェリー酒の奥深い味わいを直接感じ取ることができる飲み方です。ぶどうを育てた土壌とシェリー酒を熟成させた樽に感謝して飲みましょう。
おつまみにはチーズやシーフード類、ナッツなども合いますよ。くれぐれも飲みすぎにはお気をつけてくださいね。
・ロックや炭酸で割る
氷を入れたロックは薄まってしまうので、その分力強いシェリー酒を選びましょう。糖分が強いシェリー酒のロックは冷えすぎて味がわからなくなりがちなので注意してください。
もし炭酸割にするときは、炭酸が逃げないように静かに注ぎましょう。炭酸水もいいですしジンジャーエールなどの炭酸ジュースで割ってもお楽しみいただけます。
・シェリー酒のカクテル
そのままで飲んでもとてもおいしいシェリー酒ですが、カクテルのバリエーションもあります。シェリー酒の個性や魅力を十二分に引き出したものが多く、まるで友人の違う顔を見たときのような驚きの体験ができるかもしれませんよ。
■初心者にもおすすめのシェリー酒
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それではシェリー酒を買いに行きましょう、といっても種類が多くて戸惑う人も多いですよね。同じシェリー酒でも万人受けするものから個性が強いものまで、さまざまなものがありますのでぜひ飲んでいただきたいおすすめを紹介します。
・辛口のおすすめシェリー酒
辛口をお探しの方はぜひ「ティオペペ」を飲んでみてください。辛口の名は伊達ではなく、少し苦味のかかったシェリー酒となっています。しかしその真価となるおいしさは食前酒として飲んだときに発揮され、食欲を刺激して食べるものをおいしくしてくれるうれしい効果もあります。
・中甘口のおすすめシェリー酒
食事中にも食後酒にもピッタリの「バルデスピノ エルカンダード ペドロヒメネス」をおすすめします。少し甘口よりですが歴史のある醸造所で作られていてボディがしっかりしているため、どんなお料理にも飲まれることなく立ててくれるシェリー酒です。太陽の光を一身に受けた干しブドウが深みを与えてくれる、一度は飲んでほしいお酒です。
・極甘口のおすすめシェリー酒
「オズボーン・ペドロヒメネス・1827」を食後に飲んでみてください、強い甘みが満足感を与えて口の中をとろけさせてくれますよ。
ペドロヒメネスは強い甘みが特徴のブドウで、その甘みからかねっとりとした舌触りが特徴的です。甘さの極致をぜひ確かめてみてください。
■シェリー酒を料理に使うアレンジ方法
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シェリー酒は単に飲むだけが脳の酒ではありません、なんと料理に使うこともできるのです。デザートにも合うし煮込みにもできる使い勝手の良さが魅力的なお酒ですね。
・アイスクリームにかける
初めはアイスクリームにかける方法をご紹介します。バニラアイスにかけたりラムレーズンアイスにかけたりする方法もおいしいですが、ぜひ抹茶アイスにかけてみてください。抹茶のほのかな苦味がシェリー酒とアイスクリームをひとまとめにしてくれる意外な効果を持っています。
同じ理由でコーヒーアイスにもよく合います。せっかくなのでクラッカーを飾ってみたりさまざまなフルーツやゼリーを添えたりチョコレートでデコレーションして楽しんでみるといいでしょう。
・牛肉の煮込みに使用する
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牛肉のシェリー酒煮込みは、本格スペイン料理のお店などで食べることができる料理ですが、家庭で作ることもできます。牛肉の塊がほろほろに崩れるまで煮込むので5時間ほどかかる料理となってしまいますが、うまくできたときは感動的なおいしさですよ。
野菜を加えるときは煮込みすぎて形がなくなってしまうので、必ず後から煮込むための野菜と分けて入れましょう。また、隠し味にお醤油を加えたり、リンゴをすって加え入れるのもグッドなおいしさになりますよ。
・カレーライスに使用する
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カレーライスは万能料理ですよね。ワインやウイスキーなどを隠し味に入れる方も多くいて、シェリー酒を入れる方もいるようです。極甘口のシェリー酒は今一つ合わないようですが、辛口タイプのシェリーだとカレーの味をもう一段階引き上げてくれますよ。ぜひ試してみてください。
・ハンバーグソースに使用する
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普段ハンバーグソースを作るときに使っているお酒をシェリー酒にしてみてください。とてもおいしいソースができあがりますよ。特に極甘口のシェリー酒で作るとハンバーグの塩気とよく混ざりハーモニーを奏でてくれます。もし市販のハンバーグソースしかなくても、少しシェリー酒を垂らして混ぜるだけでもおいしくなるのでお試しあれ。
■地域に根付いているシェリー酒
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スペインはワインの一大産地で、多くのワインが常日頃から切磋琢磨している激戦区なのです。そのなかで、なぜシェリー酒のソレラシステムが今でも根付いているかというと、やはりそれだけ人気があるからといえるでしょう。
シェリー酒は長い歴史の中で昔からいろいろな人に好かれてきたおいしいワインなのです。日本では少し高級なイメージがありますがそれは生産者の努力の歴史のイメージからなのかもしれませんね。ぜひ、リカーショップなどで見かけたら買ってみてくださいね。
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August 22, 2020 at 09:00AM
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