2020/12/22 05:45 ウェザーニュース
この時期、クリスマスケーキには欠かせない、真っ赤でかわいらしいいちごが店頭を飾っています。ひとくちにいちごといっても、さまざまな品種があり、味や形、果肉の固さなどに個性があるそうです。詳しい話を、いちご苗を生産販売する三好アグリテック株式会社の坂口公敏さんに伺いました。
「種類が豊富ないちごにはそれぞれ甘味、酸味、果肉の固さ、果肉の色などに個性があります。この“いちごチャート”は、うちで生産しているいちごの甘さとすっぱさをチャート化し、いちごを選ぶ際の目安にしたものです」(坂口さん)
チャートを見ると、昔よく見かけた「女峰」は、今とてもポピュラーな「とちおとめ」と比べて甘さが少なく、少しすっぱいようです。
ただ甘いだけではなく、すっぱさが加わって初めていちごは甘さが立っておいしいと感じられるのです。このすっぱさの程度は好みが分かれるところです。甘めであまりすっぱくないいちごが好きという方は『おいCベリー』などがおすすめです」(坂口さん)
「ケーキなど甘い生クリームを使うスイーツにはややすっぱめのいちごの方がおいしく感じられますが、味だけでなく、品種による果肉の固さも食べ方の違いに出てきます。
たとえば『章姫(あきひめ)』はとても果肉が柔らかく生食にむいているので、観光農園で人気のある品種です。柔らかいと形が崩れやすいのでスイーツなどにはあまりむいていないということになります。
逆に果肉の固い品種である『やよい姫』『とちおとめ』などは形が崩れにくくケーキにむいています。特に『やよい姫』は断面も赤いので、スイーツに入れるととてもきれいな色になります」(坂口さん)
100g中に含まれるビタミンC含有量はレモン果汁(50mg)よりも多いいちご(62mg)。その他にもカルシウム、葉酸、カリウム、マグネシウム、食物繊維など、豊富な栄養素が含まれているので、美肌効果だけでなく風邪予防にもよいといわれています。
積極的にいちごを食べて、本格的に寒さが厳しくなった冬を乗り切りましょう。
取材協力:三好アグリテック株式会社
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