新型コロナウイルス感染拡大に伴う県独自の緊急事態宣言に対応し、営業時間の短縮要請に協力する熊本市内の10飲食店が29日、市動植物園(同市東区)の正門前駐車場で、客が車に乗ったまま食事を受け取れる「ドライブスルーキッチン」を始めた。
感染リスクを減らしながらプロの料理を楽しんでもらい、時短で激減する売り上げを確保するのが目的。中央区でバーベキュー店を営む川村征次郎さん(38)らでつくる実行委員会が企画した。
相談を受けた市が、臨時休園中の動植物園駐車場を無償で提供。要請期限の2月7日までの開催を予定する。
参加店舗は居酒屋やカフェ、からあげ店など。来場者は受け付けテント前で車内から注文。駐車場に止めた車にスタッフが料理を届ける。店舗やメニューの情報などをまとめたホームページもある。川村さんらは昨年4~5月にも、同市中央区の「エルセルモ熊本」駐車場など市内3カ所で同様の取り組みを展開。合わせて延べ約1万人が訪れた。
営業は午前11時半~午後8時。昼食の焼き鳥などを買いに来た同市東区の主婦西畑華奈さん(30)は「車で買えて、お店の味が楽しめるのは便利。家でゆっくり食べたい」と話した。(隅川俊彦)
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