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Friday, January 1, 2021

FX投資もできる証券会社を比較──マネックス、楽天、DMM、LINE、SBI - コインデスク・ジャパン

投資を始めるうえで何に投資すべきか悩む人も多いだろう。FXのように通貨へ投資する商品や、株や投資信託のように証券へ投資する商品もある。複数の商品にバランスよく投資したい場合、FXと証券どちらにも投資できる業者は便利だ。

FXと証券のどちらにも投資できる代表的な証券会社を5つ挙げて比較し、両立して始められる業者のメリットを解説する。

FXと証券の違い

FXと、代表的な証券である株との違いを確認しよう。FXは通貨を投資対象にするが、株は企業を投資対象にする点がFXと株式でまず異なる。以下では取引条件の違いをまとめた。

  FX
取引時間 平日24時間 市場が開いている間のみ
インカムゲイン スワップポイント 配当金、優待
レバレッジ 25倍 3.3倍(信用取引)
変動要因 国の金融政策・経済状況 企業の業績や決算短信
売買の方向 買い・売り 買い・売り(信用空売り)

FXと株の大きな違いは取引可能な時間だ。株と投資信託の種類の1つであるETF(上場投資信託)は株式市場が開いている間しか取引できない。株は証券会社によっては夜間取引ができるが、夜間取引の参加者が銘柄によっては少ないことがあるので流動性が低い問題がある。

投資信託は株式、債券などの複数の商品にまとめて投資できる証券だが、ETF以外は上場していないので1日に1度しか価格は変動しない。また不動産を投資対象にしている投資信託のことはREITと呼ぶ。

また、企業から額面を保証してもらいながら金利収入を得る債券のように、比較的リスクの低い商品もあるので、FX以外に証券投資も興味がある人は他にどのような投資があるのか確認しておこう。

FX投資もできる証券会社を比較

FX投資もできる証券会社として、以下の5社を挙げた。FXのサービス名も含めて以下にまとめる。

ただし、SBI証券はSBI証券内でもFXのサービスを扱いながら、同時にSBIグループとしてSBI FXトレードというFXの専業会社を立ち上げている。同グループのSBIネオモバイル証券のFXサービスと住信SBIネット銀行「Oh! FX」も含めるとSBIグループのFXサービスは4つある。

今回の比較対象としては4つのサービスの中でもFXの専業会社が運営するSBI FXトレードを紹介するが、SBI証券を利用したいと考えている人でSBI証券内のサービスだけで完結させたいと考えている場合はSBI証券内のFXサービスを利用してもよいだろう。

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各社FXサービスの基本的な違い

まずはそれぞれのFXのサービスに関する基本情報を比較する。

  DMM FX LINE FX 楽天FX マネックスFX PLUS SBI FXトレード
通貨ペア 20種類 23種類 26種類 16種類 34種類
最低取引通貨単位 10,000通貨 1,000通貨 1,000通貨 1,000通貨 1通貨

まず通貨ペアに関してはSBIグループのSBI FX トレードが一番多く取り扱っている。他の証券会社の通貨ペア数は20種類前後となっているが、FX初心者で米ドル/円(USD/JPY)やユーロ/米ドル(EUR/USD)のような代表的な通貨のみ取引するのであれば、どの会社でも問題はない。

最低取引通貨単位は少なければ少ないほど少額投資が可能であるため、FX初心者は少ないリスクでFXを体験しながら取引の経験を積むことができる。
SBI FX トレードは1通貨から取引が可能であり、LINE FX、楽天FX、マネックスFX PLUSも1,000通貨だが、DMM FXのみ10,000通貨以上必要になる。

1通貨、1,000通貨といわれても実感がわかない方がいるかもしれないが、FXは通貨ペアによって最低購入金額が変わる。また、最低購入金額は最大のレバレッジ25倍をかけることが前提となるため、実際の取引ではレバレッジの倍率に気をつけて取引しよう。

仮に米ドル/円の為替レートが105円のとき、最低購入金額は1通貨の場合に4.2円、1,000通貨の場合は4,200円だ。DMM FXは最低購入金額が42,000円になるが、FX初心者が実際にお金を出さずに取引を体験できる「DMM FX デモ取引」もあるので初心者がFXの経験を積むための環境が整っていると言えよう。

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各社の扱う証券を比較

次に、各社が証券会社として扱っている証券を確認する。

  DMM.com証券 LINE証券 楽天証券 マネックス証券 SBI証券
日本株
米国株 ×
中国株 × ×
投資信託 ×
ETF
REIT
債券 × ×

楽天証券・マネックス証券・SBI証券はネット証券会社の中でも代表的な3社であり、取り扱う証券数は多い。購入できる証券の選択肢を増やしたいのであればこの3社から選べば事足りることが多いだろう。

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一方で、LINE証券は2019年8月にサービスを開始した新興の証券会社である。現時点では代表的な証券会社と比較すると取り扱う証券数では劣るものの、直感的な操作で利用できる取引アプリなど、FX・証券ともに始めやすいと感じる投資初心者も多いだろう。
個別の外国株取引をしたい場合でもない限り、有名な日本株や投資信託・ETFに投資をしたいのであれば困ることはないはずだ。

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また、DMM.com証券は米国株取引に力を入れており、米国株の取引手数料が一律0円なのはこの業者だけだ。証券では米国株取引をメインに取引したいならDMM.com証券に分があるといえる。

このように、FXも証券も投資できる業者にもいくつかの違いがあるが、投資をするための口座開設は無料で行え、口座を開設しても必ず取引しなければならない訳ではないので、あまり悩まずに複数社で口座を実際に持ってからどこをメインで使うか検討するのも有効な一手である。

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文・編集:CoinDesk Japan編集部
画像:Shutterstock.com

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