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Wednesday, February 17, 2021

【滝村雅晴のパパ料理のススメ】(35)おふくろの味「粕汁」がオヤジの味に - 産経ニュース

母から送られてきた酒粕で作って「粕汁」
母から送られてきた酒粕で作って「粕汁」

 寒い今の時期、旬を迎える食材がある。「酒粕(さけかす)」だ。日本酒が作られる12~3月の間に酒粕も市場に出回る。

 父が京都で酒販の仕事をしていた関係で、冬になると伏見の酒蔵でできた板状の酒粕が段ボールに入ったまま自宅に届いた。重くてひんやりとしていた。

 この酒粕を使って母が毎年、粕汁を作ってくれた。鮭(さけ)、竹輪、こんにゃく、大根、ニンジンが入っていた。たっぷり酒粕が入った粕汁はドロっとしている。食べ応え抜群で、食べると体がポカポカする。鮭もうれしかった。

 粕汁のお椀(わん)に、ご飯を入れて一緒に食べるのが好きだった。酒粕もご飯も、どちらも米からできたもの。相性がとってもいい。味が染み込んだ大根をかみしめて食べた。

 パパ料理を始めたころ、母から京都の酒粕が送られてきたので、おふくろの味を再現しようと試みたが、作り方が分からない。何の具が入っていたかは覚えているが、どうやって味つけしていたのだろう。

 鮭は生のままか、焼いて入れるのか。酒粕は塩味がないので味つけは何がいいか。母に聞きながら、焼いた鮭をほぐして入れ、味は薄口しょうゆとみそで整えた。作ってみてわかったが、酒粕は出汁(だし)で溶いてレンジで加熱するなどしないとなかなか溶けない。

 今年も京都の母から酒粕が送られてきた。さっそく鍋いっぱいの粕汁を作る。味の好みが似るのか、次女がお替りしている。母から受け継いだ味は、オヤジの味となって世代を超えて受け継がれていきそうだ。(パパ料理研究家)

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