金属加工業が盛んな新潟県燕三条地域の企業が、食用の鉄粉をかけた「鉄アイス」の販売を始めた。口にすると、ほんのりと鉄の味がするのが特徴で、新型コロナウイルス禍で低迷する地場産業のアピールを目指す。
鉄アイスを企画したのは、三条市の農業資材販売「プラスワイズ」常務の芳賀聡さん(42)ら。金物の町の新名物らしく、「鉄のような味と見た目」にこだわった。
竹炭を練り込んで黒くした県産牛乳のアイスに、氷を混ぜてシャリシャリとした食感を出し、鉄の味を際立たせた。カップの蓋には、ナットや針金切りなどのイラストをあしらい、工場のような雰囲気を出した。
スプーンや皿など、金属洋食器の国内市場占有率が90%を超える同地域では毎年、町工場が参加する「工場の祭典」が開かれ、観光客でにぎわう。だが、昨年は新型コロナ拡大の影響で、祭典がオンライン開催となり、洋食器や刃物を販売する物産館の来場者も4割減。商談会の中止も相次ぎ、町工場の業績は厳しい。
芳賀さんは「インパクトのある商品で燕三条を元気にしたい。工場見学を楽しむように食べてほしい」と願う。当面は、三条市の農産物直売所で販売し、ネットでの販売も検討する。税込み400円。
からの記事と詳細 ( 「ほんのりとした鉄の味」…鉄粉使用の「鉄アイス」シャリシャリとした食感 - 読売新聞 )
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