太陽光発電事業などをめぐる融資金詐欺事件で、東京地検特捜部は16日、「テクノシステム」(横浜市西区)社長の生田尚之容疑者(47)を会社法違反(特別背任)と詐欺の疑いで再逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
発表などによると、生田容疑者は2018年8月と19年4月、正規の取引を装ってテクノ社から知人の会社に送金した計約3億9400万円を自身が海外のカジノで作った負債の支払いに充て、テクノ社に損害を与えた疑いがある。20年6月には、福島県郡山市での2件の太陽光発電事業への融資名目で、近畿産業信用組合(大阪市)にうその見積書を提出して約10億5千万円を詐取した疑いもある。
特捜部はこの日、同様の手口で阿波銀行(徳島市)から約7億5千万円、富士宮信用金庫(静岡県富士宮市)から約4億1500万円の計11億6500万円をだまし取ったという詐欺罪で生田容疑者を起訴した。ともに逮捕していたテクノ社役員ら2人は阿波銀の分だけ起訴し、富士宮信金の分は不起訴(起訴猶予)とした。
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