日々の生活で隣り合わせの不安
その1人が武田八重さん。武田さんの性自認は女性で、パートナーの一橋穂さんは男性。ふたりは異性カップルだ(ともに仮名)。 しかし、トランスジェンダー男性である一橋さんの法律上の性別が「女性」であるため、ふたりは結婚できない。 武田さんと一橋さんは娘との3人家族だが、結婚できないために様々な困りごとや不安と隣り合わせで生きている。 例えばふたりには、結婚した夫婦のように、事故にあって救急搬送された場合など、お互いに万が一何かあった場合に相手に財産を残せる法的保障はない。 また武田さんに何かあった場合は、娘との法律上の親子関係がない一橋さんが、親として娘を支えられない可能性もある。 さらに、病院で家族として扱われない不平等さにも直面してきた。 数年前に一橋さんが入院した時、武田さんは「万が一の時には、家族でないと連絡ができない」と言われたという。 「安心して病院にかかりたいのに、家族ではないということを繰り返し突き付けられ、いつも心がすり減っていました」と武田さんは述べた。
子育てで感じた偏見への不安
武田さんと一橋さんが、子育てする中で何より心配だったのは、「娘が嫌な思いをしないか」ということだった。 「娘の学校の緊急連絡先には、私と一橋の名前を書きました。学校から私と一橋の関係について聞かれたどうしよう、私たちの関係を学校に伝えることで、娘が嫌な思いや居心地の悪い思いをするのではないか、そんな心配がずっとありました」 偏見を持つ方がいけないのだと頭ではわかっていたが、それでも「娘が傷つくことは避けたい」と、娘を守るための小さな嘘を重ねた。 親たちだけではなく「娘自身にも親に見せない苦労があったと思います」と、武田さんは苦しい思いを振り返った。
からの記事と詳細 ( 娘を守るために嘘を重ねた。同性婚2次訴訟、初弁論で原告が訴えたこと(ハフポスト日本版) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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