東京・虎ノ門のスペイン料理店「エルトラゴン」は、インターネット通販でお取り寄せして家庭で本場の味が楽しめる冷凍パエリアの新商品として、福島県産の魚介を使った「穴子とホッキ貝の常磐ものパエリア」を発売した。
東日本大震災からの復興応援を目的に昨年11月と今年3月に開かれたイベント「ジャパン フィッシャーマンズ フェスティバル 発見!ふくしまお魚まつり by デリバリー&テイクアウト」(主催・同実行委員会)から派生した商品。産経新聞グループのさまざまなサービスが利用できるオンライン共通ID「産経iD」(要会員登録、無料)の特設ページから購入できる。
「店で提供しているものと変わらないクオリティーを家庭で味わえるようにするにはどうすればいいのか、試行錯誤を重ねた」
こう語るのは、エルトラゴンのオーナーシェフ、栗原靖武さん。同店はまきの火で炊くパエリアが売り物の人気店。栗原さんはパエリアの本場スペイン・バレンシア地方で修業し、パエリアの国際コンクールで入賞した実績を持つ。新型コロナ禍で来店客が落ち込むなか、ネット通販用の冷凍パエリアを開発し、昨年6月に発売した。
ポイントは、エビをベースとした濃厚な自家製の魚介スープと、具材をのせた米をそれぞれ凍らせて別々の層にした二重構造。冷凍のままフライパンにのせて弱火で加熱すると、スープが溶け、米と具材がスープを吸いながら炊き上がり、店と同じ調理過程が家庭でも再現できる。
調理時間を短くするため、早く炊ける加工米を使用。米の銘柄は福島県産のコシヒカリで、栗原さんは「おいしく早く炊けて、パエリアに合う米を見つけられたことが商品化のカギだった」と語る。
これまでに「魚介パエリア」「イカスミパエリア」「バレンシアパエリア」の3種類と、冷凍アヒージョも3種類を商品化。自社通販サイト「エルトラゴニスタ」で販売している。
今回発売した新商品には、福島県沖で取れた「常磐もの」の代表格であるアナゴとホッキ貝を使用。アナゴはふっくらとして脂ののりがよく、ホッキ貝は身がプリプリとして甘みが濃いのが特徴。栗原さんは「ホッキ貝をゆでただし汁を使うことで、しっかりと磯の風味が楽しめる味に仕上がった」と、自信をみせる。
同店は、デリバリーとテイクアウトで福島の魚介料理を提供する「ジャパン フィッシャーマンズ フェスティバル 発見!ふくしまお魚まつり」に協力。メニュー開発に加え、栗原さんも自ら調理に腕を振るった。その後も、店で「常磐もの」を使ったメニューを提供している。
栗原さんは「コロナの影響で、お取り寄せ商品の需要は伸びている。手軽に家庭で調理できる商品を通じ、一人でも多くの人に『常磐もの』を食べてもらえる機会をつくりたい」と話している。
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「穴子とホッキ貝の常磐ものパエリア」
価格 1食2人前で1980円(送料別)
調理方法
①開封し冷凍のままフライパンにのせ、弱火で加熱
②スープが溶けて沸騰したら、米をフライパンに広げ、ふたをして5分加熱
③ふたを取り、中火で水分をとばし、強火でおこげをつければ完成…約10分
購入は「産iD」特設ページで。
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