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Sunday, September 5, 2021

2代目「トヨタ・アクア」の仕上がりやいかに? 新たに追加された4WD車に試乗して確かめた。 - webCG

ド直球のトヨタ車

ただしPOWER+モードの快感ペダルは減速感がちょっと弱く、快感というほどのメリハリが感じられなかった。ドライブモードは従来通りで、各モードごとの回生ブレーキの強弱は独立して車上で設定できるようにするとか、パドルコントロールにするなどの工夫が加わるとより使いやすくのではないだろうか。なお、四駆については上り坂発進や急加速などで駆動アシストしていることがインジケーターからは伝わってくるが、「日産ノート」のような積極性はなく、あくまで生活四駆的な黒子感でしかない。

走りの面ではハンドリングにぐっとフォーカスしたヤリスに対して、新型アクアはド直球のトヨタ車だった。指1~2本の不感帯からグッとゲインが立ち上がる応答性やモヤモヤしたステアリングインフォメーション、ダイアゴナルを感じさせない旋回姿勢、一線を越えるとクタッと速まるロールスピード……と、マツダ車のように頭を使って乗り始めるとまとまりがないように思えてくる。

初代と違うのはきっちり曲がれる“骨”を持っていることで、結果的にその車台が旋回安定性を担保してくれるが、その過渡をもっとうまくつなげて伝えてくれればいいモノ感が一気に高まるのになぁと残念しきりだ。

でもドライバーに余計な情報を伝えず、過度な刺激を与えない、この緩さこそがトヨタ車の常套(じょうとう)でもある。そしてそのぶん、乗り心地はすこぶる優しい。試乗車は四輪独立サスだったこともあってかリア側からの不快な横揺れもなく、ふわりと上屋を揺らしながら走るサマに、むしろ久々に“らしいクルマ”に乗ったなぁと気持ち悪い薄ら笑いを浮かべてしまったほどだ。

らしからぬ走りっぷり曲がりっぷりに驚かされるばかりだったこのところのトヨタ車に、ちょっと違うなぁと感じていたユーザーがいるとすれば、新型アクアの乗り味はドンピシャかもしれない。まさにもくろみ通り、昔からトヨタに親しむ日本のお客さん向けの味つけに仕上がっていると思う。

(文=渡辺敏史/写真=花村英典/編集=関 顕也)

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