元常連が「締め」に利用
となみ青年会議所(JC)福光コミュニティーは、4月に火災で焼失した南砺市福光の飲食店「福屋」の味を楽しんでもらおうと、店を営んでいた細木文夫さん(80)とともに、市吉江交流センターで「一日福屋」を開いた。福光コミュニティーは代々、福屋を「締めの店」に愛用した常連客。手打ちそばなどのセット限定50食分が完売し、店のファンが思い出の味を堪能した。
福屋は、福光中心部の繁華街である旧町名「観音町」でラーメンやギョーザ、手打ちそばを提供し、はしご酒の最後に訪れる店などとして親しまれた。4月11日に付近の店舗兼住宅から出火して計8棟を焼いた火事で、焼失した。
23日に行った一日福屋では、店の味を再現したチャーシューやギョーザ、卵焼き、手打ちそばのセットを1人前2千円で提供し、利用客は市吉江交流センターで食べるかテークアウトで味わった。福光コミュニティーは会場費や容器代を提供し、10人が調理の手伝いや運営に当たった。
福光コミュニティーは売り上げ10万円を細木さんにすべて渡し、松本兼進(けんしん)代表(38)は「利用した皆さんから好評で、よくやったと言われた」と笑顔を見せた。細木さんは「店の奥の部屋を歴代、利用してもらっていた。忘れずにいてくれて、ありがたい」と感謝した。
福屋のあった場所は車庫となった。細木さんは観音町近くの小矢部川両岸の桜並木を地域活性化に生かす有志の会「福光千本桜プロジェクト」の副会長に就いており、「イベント開催時は車庫で飲食ブースを出したい」と意欲をみせた。
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