
リアルな日雇い労働
『ちいかわ』が妙に生々しく見えるポイントの一つが、労働の描写。どちらかというと、しんどいものとして描れています。 『ちいかわ』世界は日雇い制です。朝起きたら仕事をもらいにいき、何を行うか選択します。「草むしり」「シール貼り」「採取」「討伐」など仕事には難易度があり、大物討伐などきついものほど多くお金がもらえる仕組み。毎日労働することで日銭を稼ぎ、コツコツと溜めて暮らしている世界です。 一部の例外(シーサーやパジャマパーティーズなど)を除き定職がないこともあり、労働自体に対して「頑張ろう!」という気持ちは個々にあるものの、やりがいを見つけて楽しんでいる様子ではないです。つらいけど頑張らなきゃ、という様子の子も見られます。 ちゃんとそれなりの報酬があるし、仕事内容の選択もできるし、討伐には高い名誉もあるため、決してブラックではないです。かと言って労働の楽しさや幸福さの深堀りはされません。日がな一日ずっとシールを貼る仕事をするちいかわの姿は、どうにもリアル世界の仕事が思い出されてしんどい気持ちになります。 どこに出資者がいるのかとか、統括しているのは何の組織なのかとか、謎だらけです。ちいかわたちをまとめているヨロイをまとった一族、通称鎧さんが何者かは現時点でも全く明かされていません。溜めたお金をちいかわたちが使うのは、これまた鎧さんが経営するいろいろなお店。キッザニアのように鎧さん経由で通貨が流通し、管理されているのか? 鎧さんがちいかわたちに仲良くなりすぎないように注意しているなど意味深なフラグもあるため、どうも何か隠されているようです。 加えて労働にリアリティーがあるからこそ、ちいかわ世界のもっとディープな軸になる設定、討伐する側とされる側の関係性が引き立ちます。
からの記事と詳細 ( 『ちいかわ』が“幸福論を問う作品”であるという決定打 なぜ「オフィスグリコちゃんのカエル」でTwitterがどよめいたのか(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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