ほどよい塩気に濃厚な薫香。酒が進むナッツやチーズのくんせいを鎌倉の飲食店で見かけたら、それは「鎌倉薫製(くんせい)」かもしれない。代表の石井健一さん(48)が、鎌倉産の山桜チップを使ってこつこつ作っている。
石井さんが仕事としてくんせいを作り始めたのは、4年前の11月に生死の境をさまよったことがきっかけ。それまで石井さんはエレキギターなどの弦楽器作りを専門学校で教えていた。ある朝、自宅で倒れ、夕方に帰宅した弟が救急車を呼んだ。脳出血だった。
長時間倒れたままだったのが響いた。半年の入院でリハビリも頑張ったが、左半身不随の障害が残った。でも石井さんは「『良くて寝たきり』と言われたらしいが一応、歩いて家に帰ったんだから」と朗らかだ。
とは言え、杖を突き、長く立…
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