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Wednesday, March 23, 2022

尾鷲の味ハバノリ復活 - 読売新聞オンライン

 かつて尾鷲市で地域の味と親しまれたが、収穫量の減少で、あまり食卓に上らなくなったハバノリの養殖に、高知県安芸市の海藻養殖会社「シーベジタブル」が成功した。今月から尾鷲市の観光施設「夢古道おわせ」で販売しており、「天然物より軟らかくて食べやすい」と評判を呼んでいる。

 ハバノリは、尾鷲市のほか、千葉、静岡県の一部地域でなじみ深い海藻で、磯の香りとほろ苦さが特徴。冬場に磯で収穫され、板状に乾燥させた後、火であぶって白飯にのせ、しょうゆをかけて食べる。尾鷲では「冬の食卓に欠かせない味」だったが、数十年前から収穫量が減り、今はほとんど食卓から姿を消している。

 高知、愛媛県でスジアオノリの陸上養殖に取り組む同社は、養殖に適した沿岸部の広い土地を探していた際、知人に尾鷲市九鬼町を紹介され、2019年に進出した。地下海水をくみ上げ、水槽にかけ流す方法で養殖している。

 地下海水は水温が安定し、土中のミネラル分を含むため、栄養が豊富で、養殖に適しているという。尾鷲でもスジアオノリは好評だったが、住民から「海藻といえばハバノリ」との声が上がった。同社は「せっかくなら、尾鷲で愛される海藻を」と、昨年からハバノリの養殖に取り組み始めた。

 海中から採取したハバノリの胞子を培養する試験から着手。育てた海藻を約1か月半、水槽に浮遊させると、長さ20センチほどに成長した。同社の蜂谷潤・共同代表(34)によると、潮の満ち引きに影響される天然物と違って、常に水中に浮遊するため、厚くならず口溶けがいいという。

 昨年12月、住民を集めて試食会を開くと、高齢者たちが「懐かしい味」と喜んだ。蜂谷共同代表は「温暖化の影響などで全国的に海藻が減り、地域の食文化が失われつつある。いずれは海での海藻再生にも挑みたい」と話している。

 1袋(5グラム入り)税込み500円。 夢古道おわせのオンラインショップ でも2袋から購入できる。

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