自宅で挑戦ふるさとの味
新潟市を中心に新潟県内全域で食べられているご当地グルメ「タレかつ丼」。一般的なかつ丼は卵とじのかつが乗っているが、タレかつ丼は甘辛いしょうゆベースのタレにくぐらせた薄めのかつが乗っている。
この料理が誕生したのは昭和初期。北前船で栄えた新潟市の中心街、古町の西洋料理屋台店「とんかつ太郎」がモダン料理だったかつレツをしょうゆダレにくぐらせ、ご飯の上に乗せて提供したのが始まりだ。いまでは新潟を代表する郷土料理の一つになっている。
同店は現在、3代目店主の小松寿雄さん(57)が受け継いでいる。実際に食べてみると、薄めのタレかつはサクッとした歯応えで、あっさりめの甘辛いしょうゆダレの味が口いっぱいに広がる。コメどころ新潟のコシヒカリを使ったご飯が程よく盛られ、かつを引き立てている。
長年受け継がれてきたタレの〝中身〟は「しょうゆ以外は企業秘密」(小松さん)という。
同店は、令和2年に発刊された「ミシュランガイド新潟2020特別版」で、コストパフォーマンスが高く、良質な料理を提供する店に贈られる「ビブグルマン」を獲得。タレかつ5枚が乗った定番メニューは1100円となっている。
県内ではさまざまな飲食店がタレかつ丼を扱っている。店によって豚肉、しょうゆ、コメなどの食材にこだわりがあり、違った味わいを楽しむことができる。
小松さんに家庭でおいしく作るにはどうすればいいかを聞いたところ、こうアドバイスしてくれた。
「自宅で作るなら、やわらかく仕上げやすいヒレ肉を使い、パン粉はつぶして細かくする。油の温度は170~180度。肉の厚みによって揚げる時間を調節し、揚げすぎないようにすることが大事」(本田賢一)
【材料】(4人分)
豚肉(好みの部位) 16枚(1枚30グラム)
小麦粉 適量
卵 適量
パン粉(細かいもの) 適量
揚げ油 適量
しょうゆ 80ミリリットル
みりん 80ミリリットル
酒 80ミリリットル
砂糖 30グラム
昆布 10センチ
ごはん 適量
【作り方】
①豚肉を麺棒などでたたいて薄く伸ばす。卵はしっかりと溶く。
②たたいた豚肉に小麦粉を薄くまんべんなくまぶし、溶いた卵にくぐらせ、パン粉をしっかりと付ける。
③しょうゆ、みりん、酒、砂糖、昆布を鍋に入れて火をかけ、1分ほど煮立てる。
④パン粉を付けた豚肉を170~180度の油で3~4分揚げる。揚げたての豚肉を③の鍋にくぐらせ、丼に盛ったご飯の上に乗せる。
※新潟市の「続・伝えたい にいがたの味」より
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