海外旅行に必要なパスポートは、いつどのようなときに更新をするのでしょうか?更新のタイミングや手続きの方法を、順を追って紹介します。気を付けるべきポイントも把握して、スムーズに手続きを済ませ旅行を楽しみましょう。
パスポートの更新をするのはどんなとき?
パスポートの更新は、正式には『切替申請(発給)』と呼ばれており、有効なパスポートを新たなものに作り替えることを指します。
切替ができるのは、どのようなタイミングなのでしょうか?
残存有効期間が1年未満になったとき
18歳以上のパスポートは、有効期間が5年と10年のものがあります。18歳未満の場合は5年のみです。いずれの場合も、有効期間が1年未満になったら、いつでも切替ができます。
ただし、1年以上の有効期間がある場合でも、一定の条件下では切替が可能です。海外転勤などの就労や留学・ワーキングホリデーなど就学する予定で、1年を超える査証が必要なケースです。
申請の際は、条件を満たしていることを確認できる書類が必要になります。詳細については、事前に申請窓口や電話で確認しましょう。
査証欄が少なくなったときや損傷したとき
頻繁に海外に出かけている人は、スタンプを押せる査証欄が少なくなってしまうケースもあります。余白が残り少なくなってきた際には、切替申請が可能です。
査証欄を40ページ増やせる『増補申請』という方法もあります。査証欄の残りがあるかないかにかかわらず、一つのパスポートにつき1回のみ可能です。
また、パスポートが著しく損傷している場合にも切替ができます。
例えば、氏名や旅券番号などの一部が読めなかったり、ラミネートがはがれていたりするケースです。ページが切れている、欠落しているといった状況も該当します。
氏名や本籍などが変更になったとき
パスポートの氏名や本籍地、都道府県などが変更になった際も、切替をする必要があります。例えば、結婚により戸籍上の氏名が変わったときや、引越して住所が変わった場合などです。
国際結婚で外国の氏名を別名併記するケースや、旧姓を別名併記するケース、または別名併記を削除したい場合も該当します。
なお、『記載事項変更申請』を選ぶことも可能です。
切り替えるよりも手数料が安く済みますが、有効期間満了日は変わりません。すぐに新しいパスポートが必要な場合は、切替申請をした方がよいでしょう。
参考:記載事項変更申請|神奈川県パスポートセンター公式サイト
参考:手数料一覧|神奈川県パスポートセンター公式サイト
パスポートの更新手続き
パスポートを切り替えるには、どうしたらよいのでしょうか?手続きを順を追って分かりやすく紹介します。抜かりなく準備をして、スムーズに手続きを済ませられるようにしましょう。
各都道府県の申請窓口に必要書類を提出
住民登録、または居所がある都道府県の申請窓口に以下の必要書類を提出します。
窓口により、開所日・受付時間・受領場所・受領までの日数などが異なるので、事前に確認しましょう。
- 一般旅券発給申請書:1通
- 住民票の写し:1通
- 写真:1葉
- 有効旅券
- 戸籍謄本または抄本(原本):1通
住民票の写しは、『住民基本台帳ネットワークシステム』の利用をしない人や住民登録していない地域で申請する人のみ必要です。それぞれ対応が異なるため、事前に詳細を確認しましょう。
海外において唯一の身分証明書であるパスポートの写真は、本人確認を行う上で重要なものです。国際規格にのっとった適切な写真を準備しましょう。
参考:日本国内及び海外でパスポートに関する申請手続きに通常必要な書類|外務省
代理人による提出も可能
仕事の都合などで本人が窓口に出向けない場合は、代理の人による提出も可能です。
ただし、『申請書類等提出委任申出書』に記載されている人に限ります。成人年齢が引き下げられたことにより、18歳と19歳の子どもの申請を両親が行う場合も対象になります。
提出する際は、運転免許証など代理人自身の本人確認ができるものを持参するのを忘れないようにしましょう。本人確認書類として認められているものの中には、二つの組み合わせにより認められるものもあるため、事前の確認が大切です。
手数料と引換証を提出し受領する
パスポートの受領には、申請時に渡された『引換証』と『手数料』が必要です。
受領できるのは『本人のみ』である点に注意しましょう。乳幼児であっても本人が出向く必要があり、親が代わりに受け取ることはできません。
手数料は、有効期間が10年のものが1万6000円、5年のものが1万1000円です。12歳未満で5年間有効のものは手数料が減額され、6000円です。
年齢は『年齢計算に関する法律』で定められており、誕生日の前日に1歳プラスされます。つまり、12歳の誕生日の前々日までに申請をすれば、減額されます。
パスポートの更新で気を付けたいこと
「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、パスポートの切替に関して事前に知っておきたい内容をまとめました。きちんと確認して、トラブルなく旅行を楽しめるようにしましょう。
更新手続きは早めにする
海外旅行に出かける人が増える年末年始・ゴールデンウィーク・夏休みなどの大型連休前は、申請窓口が混み合います。
通常よりも受領までに時間がかかるケースもあるため、なるべく早めに手続きをするようにしましょう。
切替申請をすると、現在のパスポートは失効になり、旅券番号も変わります。旅行会社に切替前の旅券番号を伝えている場合は、トラブルを避けるためにも新しい旅券番号を連絡しましょう。
有効期間はゆとりを持って
パスポートの有効期間内に旅行が完了する予定でも、渡航できないケースがあります。国によって渡航に必要な残存有効期間が定められているためです。
また、渡航中の病気やケガなどのトラブルにより、滞在が長引く場合も考えられます。思わぬ事態に備えて、有効期間にゆとりを持つことが大切です。
具体的には、3~6カ月以上の有効期間が推奨されています。詳細は国によって異なるため、当該国の大使館や総領事館などに確認しましょう。
参考:渡航前に,パスポートの残存有効期間をご確認ください!|外務省
構成/編集部
からの記事と詳細 ( 有効期間が残りどれくらいになったらパスポートの更新手続きができる?|@DIME アットダイム - @DIME )
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