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Saturday, March 25, 2023

わが家の味 - 佐賀新聞

 みそは日本食に欠かせない調味料。起源については諸説あるが、平安時代の文献には「味噌(みそ)」の文字が登場する。当時は食べ物につけたり、そのまま食べたりするぜいたく品。鎌倉時代になると、すり鉢で粒みそをつぶし、みそ汁として使われるようになったという◆〈しばれるねぇ。冬は寒いから味噌汁がうまいんだよね。うまい味噌汁、あったかい味噌汁、これがおふくろの味なんだねえ〉。千昌夫さんのヒット曲「味噌汁の詩」は東北なまりのせりふで始まる。みそ汁は引き継がれる家庭の味の代表格だろう◆家族だんらん食育標語コンクールの入賞作が本日付6面に載っている。最優秀賞は〈お母さんのみそしる おばあちゃんがおしえた味 こん度はわたしの番〉(古賀よし乃さん、春日北小3年)。朝の食卓に欠かせない大好きな味をしっかりつないでいきたいという気持ちが伝わる◆本年度は県内の小学校50校から約5千点の標語が寄せられた。食文化の継承、食べ物の大切さ、生産者への感謝、食卓を囲んでの家族だんらん。子どもらしい感性で、いろんな角度から「食」を捉えている◆♪あの人この人 大臣だって みんないるのさ おふくろが-。大人になってもこれを食べれば思い出し、元気が出てくる。そんな「おふくろの味」「わが家の味」がある幸せを大事にしたい。(知)

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