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Saturday, April 22, 2023

「使い捨てプラスチックをなくす!」ジェイソン・モモア、海を ... - ELLE JAPAN

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アクション大作『アクアマン』やその続編でスーパーパワーを発揮するジェイソン・モモア。実生活でも母なる地球を守る彼の大きな力はヒーローそのものであり、国連環境計画(UNEP)の提唱者として真剣に活動を行っている。海を愛すハワイ生まれのジェイソンは、使い捨てプラスチックに反対し、海の回復と地域コミュニティの支援に注力している。


「波を起こしているすべての人にマハロ!」

──いつ、どのようにして環境危機を意識するようになりましたか?

ジェイソン・モモア(以下JM):私はハワイで生まれ、幼い頃から自然に囲まれてきました。ハワイ出身の父、アイオワ出身の母親のもと、自然や海に対して深い感謝と尊敬の念を持つように育てられました。船乗りの父に憧れて私も海が大好きになり、そうして環境学に情熱を注ぐようになりました。

私は使い捨てプラスチックをなくすこと、そして海を再生し、海と共生する地域社会を支援することを使命としています。ペットボトルが最終的に海に流れ込み、人間や野生動物の健康、環境に取り返しのつかない害を与えるのをもう見ていられません。この使命が私の生き方や価値観の根本にあって、ビジネスからスクリーンでの仕事に至るまで、すべての活動の中心となっています。

──サステナビリティへのコミットメントは、あなたの職業にどのように現れていますか?

JM:私は映画俳優組合(SAG)が設立したグリーンカウンシルの創設メンバーであり、環境に優しいエンターテイメントのあり方、映画がスクリーン上もそれ以外もサステナブルであるための新しいルールや規制の導入などに取り組んでいます。また最近では、深海の採掘に関する映画のナレーションを担当しました。海を開拓することがどんな悪影響を及ぼすのか、世界の権力をもつ人たちや企業にもっと知ってほしいという願いからです。勉強すればするほど、自分が掲げる使命は私が当初考えていたよりもはるかに大きいことを痛感します。

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──変化を生み出すにはどうすればいいでしょうか?

JM:世界が火の海になり、巨大な川が干上がり、干ばつが何十年も続く一方で、洪水は壮大な規模になり、氷山は溶けています。さらに、シリア・トルコ大地震のような自然災害や、戦争、不平等がこの事態に拍車をかけています。目の前で起きているこの気候変動という緊急事態に、変化を起こせるかどうかは私たち次第です。

もし私がスーパーパワーをこの先ずっと使えるとしたら、大きな変化を起こすことにエネルギーを注ぎたいです。あらゆる組織、企業、政府、そして耳を傾けてくれるすべての人々と協力し、地球を救いたいです。変化は一朝一夕には起こらないし、その場しのぎの解決策は完璧ではありません。正しい行動をするべき時は今です。

──最初は地域の環境活動に携わり、現在は国連でグローバルに活動していますが、そのきっかけは何だったのでしょうか?

JM:私のなかにあるのは、環境に対する情熱、学びたいという好奇心、そして世界の人々に気づきを与えたり行動を起こさせたりしたいという願いです。そんな思いから、自分の活動を地域社会から世界規模に広げる方法を模索し始めました。また、私の子どもたちに対して、父親が自分の声や影響力を良いことに使っていると見せることも重要でした。だからこそ、SDGsの14番目の目標「 海の豊かさを守ろう」の提唱者としてUNEPとパートナーを組めることを光栄に思います。

UNEPは社会に影響を及ぼすストーリーテリングの重要性を理解していますし、そこに取り組むことが私の情熱でもあります。私たちにはやるべきことがたくさんありますが、UNEPと力を合わせれば、変化を促すことができると信じています。地球や未来の世代にポジティブな変化をもたらす方法を見つけ、より多くのことを学ぼうとする人たちの力になりたいです。私にはプラットフォームがあり、発信できる力があるのに、なぜ使わないのでしょう? 何もしないで座っているのは私の性分に合いません。

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──「 海の豊かさを守ろう」の提唱者として、今後どのようなことに注力しますか?

JM:地球の生態系が完璧な連鎖であるように、SDGsの目標それぞれに対する取り組みはすべて、互いに関連しつながり合っていなければなりません。私の故郷ハワイの言葉で波のことを“NALU(ナル)”といいますが、そんな力強い変化の波が必要です。今こそ自然や海を守ろうと戦ってきた島のリーダーたちに耳を傾け、彼らが築いてきた古くからの教えにならうべきだと思います。ハワイの人々は古くから常に自然と調和して生きてきました。このかけがえのない考え方に私は光を当てたいです。

──活動家として目撃した最悪の出来事とは?

JM:海に流れ着くすべての使い捨てプラスチックです。何を購入するか、どんな企業をサポートするか、すべてが自分の選択です。プラスチックを使わないサステナブルな製品を作る素晴らしい企業もあります。私は今後、生活から使い捨てプラスチックをなくし、再生可能で循環型の製品を作るビジネスを展開したいと考えています。それもまだ完璧ではないかもしれませんが、私たちは今すぐに一歩を踏み出さなければなりません。新しい挑戦にはシステムの変更や新規開拓がつきもので、それがとても大変なのは知っていますが、私たちは皆ともに歩んでいると信じています。

4月22日のアースデイはジェイソンのインスタグラムに注目!

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──では反対に、最も期待できることは?

JM:私は、環境問題について、その支援方法についてもっと知りたいと考えている人たちに声をかけ、企業に働きかけるという光栄な責任を負っています。昨年、4月22日のアースデイを祝って自分のインスタグラムにいくつか楽しい動画を投稿しました。プラスチック製の水筒をアルミ製や再利用可能なボトルに交換したり、一般的にプラスチック包装であるデオドラント、シャンプー、ボディソープ製品をサステナブルな代替品に変更してみたりなど、地球のために誰にでもできるさまざまなアクションを紹介しました。今年も、同様に面白い動画をシェアする予定です。アースデイにはぜひ私のインスタグラムをチェックしてください!

でも真面目な話、ひとりひとりが小さな変化を起こしていけば、巨大な変化の波になるんです。地球に優しく、波を起こしているすべての人に、マハロ! と言いたいです。

──最近、環境問題をめぐる議論が変わってきたと思いますか?

JM:はい、特に若者についてそう思います。私の子供やその世代は、多くの希望を与えてくれます。彼らは好奇心旺盛で、革新的で、起業家精神に溢れています。自分の信念を貫き何かを成し遂げる姿はとてもかっこいいです。彼らこそが未来です。私の声とプラットフォームを使って、私の世代と若い世代とのギャップを埋め、自然を大事にする必要性や気候危機などの緊急課題に注意を促すことに役立てられたらと思います。気候変動に関する議題も、悲観的なのから、イノベーティブな可能性を感じるものへと変化していると感じます。次世代がいかに創造力豊かであるかを知っているので、次に何が起こるか本当に楽しみです。

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© MAINEI KINIMAKA

──“地球の平和を守る人”として、あなたのモットーは何でしょうか?

JM:地球上の生命は、海なしには存在しません。私たちは、子供たちや未来の世代のため、美しい地球を守るために力を合わせなければなりません。

──2023年のキャリア上のプロジェクトは?

JM:2023年は私にとって大きな1年です。私が共同制作・共同脚本・製作・監督・主演を務めるAppleTV+のドラマ『Chief of War』というシリーズを制作中です。夢だったプロジェクトなので、世界に公開できることにワクワクしています。『ワイルド・スピード』シリーズ最新作『FAST X(原題)』は5月に公開されますが、私にとって今までにない役柄なので、皆さんに楽しんでいただけると思います。1年の締めくくりは『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』。この作品はメッセージ性のある壮大な冒険です。楽しめるのは間違いありませんが、私たちの海が直面している問題について学び、行動をおこすきっかけにもなりうると思います。皆さんとともに変化の波を起こし、唯一無二の美しい地球と海のために力を出し合えることを期待しています。


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#BeatPlasticPollutionに参加しよう

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2023年の世界環境デー(6月5日)のテーマは「プラスチック汚染への解決策」。そして、世界海洋デー(6月8日)のテーマは「Planet Ocean:時代の流れは変わりつつある。海を第一に考える時だ」。これらの国連の記念日には、友人や家族、同僚たちとアクションをシェアして。さらにSNSを通じて#BeatPlasticPollutionのムーブメントに参加し、ジェイソンやより多くの人々とともに変化を促そう!


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