人気ブランド「GRL」会社、下請代金8200万円不当に減額 公取委が勧告 - 産経ニュース

公正取引委員会＝東京都千代田区

洋服などの製造販売を委託する下請け14業者への代金計約8200万円を不当に減額したのは下請法違反に当たるとして、公正取引委員会は19日、女性向け人気ブランド「GRL（グレイル）」を展開するアパレル会社「Gio（ジオ）」（大阪市西区）に再発防止などの勧告を行った。

GRLは10～30代の女性に人気で年々売り上げを伸ばしており、令和5年8月期の売上高は約380億円。同社の担当者は「下請け業者と合意の上での契約だったが、勧告に基づき真摯（しんし）に対応する」とコメントした。

Ｇｉｏ社のサイトで販売されている「ＧＲＬ」の商品

公取委によると、令和4年1月からの1年半、主に売れ残った商品を対象に、顧客に商品を販売するまで下請業者に代金を支払わない「消化仕入」と呼ばれる手法で支払いを延期した上、実際に支払う際は値引きするなどしていた。

支払いを早める代わりに下請代金を減額したケースもあった。公取委からの指摘以降、減額した計約8200万円はすでに各事業者に支払ったという。

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