
広島や九州北部など西日本を中心におなじみの「かき小屋」。最近は全国的に店が増えていますが、熊本県では、地元ならではの食材を生かした一風変わったソースで味わう食べ方が静かなブームとなっています。2時間待ちの日もあるという人気メニューを開発したあるかき小屋の挑戦を追いました。(熊本放送局記者 本庄真衣)
人気のヒミツは?!
冬の味覚「かき」。フライにしたり、蒸したり、はたまた生でそのまま食べたりとさまざまな味わい方があります。この時期、西日本を中心に、とれたてのかきをその場で楽しめるかき小屋がにぎわいます。
ここでも、廃校となった小学校を活用したかき小屋がこの時期、オープンします。海や山に囲まれた絶景を楽しみながら、地元でとれた豊かな海の幸を堪能できます。
このかき小屋のもう1つの特徴が、さまざまな食べ方です。
特に力を入れているのが、ここでしか味わえない「バジルソース」です。
ここでしか出せない味は?
福岡や佐賀、長崎など周辺にもたくさんのかき小屋がある九州。6年前、かき小屋をオープンするにあたって、差別化を図るために、ほかにはない味を用意することが必要だと考えました。
宮山徹さん
「近くにもたくさんかき小屋があるので、ひときわ目立つものがないと、お客さんに足を運んでもらえないんじゃないかと思っていました」
ここでしか出せない味はないか。模索を続ける中で、目を付けたのが、バジルソースでした。イタリア料理などで魚介類などと一緒に使われることも多く、相性は悪くないと思ったからです。
かきの販売拡大にもつながるチャンスとみた宮山さんは、本格的にバジルソースの商品化に乗り出すことにしました。
ソースの「こだわり」
しかし、開発は簡単には進みませんでした。おいしさの決め手となるコクを出すのが難しかったからです。調味料を生産している県内の工場に相談すると、隠し味として地元のみそを使ってはどうかと提案されました。
試行錯誤を重ね、半年かけてようやく納得いくソースが完成しました。地元のかきのおいしさを知ってもらうため、中にはペースト状にしたかきも入れました。
早速バジルの生産者に味わってもらうと…
北野剛志さん
「おいしかったです。自分のバジルがこうなるのかと思って、めちゃくちゃうれしかった。香りだちと苦み雑味少ないところで貢献できたかなと」
新たな名物に!
また、かきの味わい方の1つとしてバジルソースも定着してきています。これを目当てに遠方から訪れる人もいて、今シーズンは長くて2時間待ちの日もあるほどの人気になっています。
今シーズン1か月余り残っているにもかかわらず、売り上げはすでに昨シーズンを上回ったということです。
宮山さん
「津奈木に来たときの土産物として、もっといろんな人が知ってくれたらと思いますし、町に足を運んでくれるきっかけになればと思います」
津奈木町もご多分にもれず、高齢化や人口減少といった問題に直面していますが、最近ではこのかき小屋を1つの目玉として、観光客の誘致にも力を入れ、少しずつ明るい雰囲気も出てきているようです。
地元のこだわりの味が詰まったバジルソースが今後どう広がっていくのか、応援しながら見守っていこうと思います。
熊本放送局記者
本庄真衣
平成28年入局
現在水俣支局に勤務
休日は温泉やグルメスポットの開拓に注力
"味" - Google ニュース
February 19, 2020 at 04:59PM
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「かき小屋」の挑戦! オンリーワンの味とは - NHK NEWS WEB
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