新型コロナウイルスの感染拡大で旅行需要が蒸発する中、航空各社は空いた機体を貨物輸送に振り向けている。運ぶのは需要が拡大している医薬品などだ。
キャセイパシフィック航空や 大韓航空、 アメリカン航空グループなどは、旅客機で輸送する貨物の量を増やしている。航空各社は通常こうした手法を取らないが、旅客業務がほぼ消滅する中、遊休している機体を貨物で埋めようと必死だ。
旅行需要が急減している半面、中国で工場が再開したり、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)を受けて医療品需要が急増するなど、世界の貿易は動いている。
国際航空運送協会(IATA)によると、世界貿易の約9割は海上輸送で行われているが、航空貨物も年間6兆ドル(約665兆円)超の品々を輸送し、金額ベースでは貿易全体の約35%を占める。
世界の貨物航空上位5社は、 エミレーツ航空、 カタール航空、キャセイ、大韓航空、 ルフトハンザとなっている。
一方、 デルタ航空や 日本航空、 エア・カナダなどは貨物専用機を持っておらず、貨物輸送にも旅客機を使っている。こうしたケースでは、旅客機内には携帯電話の部品や生鮮品などが箱に入って積まれている。乗客と客室乗務員は搭乗せず、パイロットのみでの運航となる。
アジア最大の貨物航空会社であるキャセイの最高顧客・コマーシャル責任者、ロナルド・ラム氏は「当社の貨物機ネットワークに変わりはないが、貨物需要に応えるため、チャーターサービスを拡大したり、運航が停止した一部旅客機を完全に航空貨物に転用したりして貨物積載量を増やしている」と20日に述べた。
米国では、 アメリカン航空が遊休している一部の大型旅客機を貨物専用便として飛ばし始めている。同社による貨物専用便の運航は1984年以来だ。ダラス・フォートワース国際空港とフランクフルトをボーイング777-300で結び、医療品や軍事郵便、電子商取引による荷物、在宅勤務増加で需要の高まっているオフィス用品などを運ぶ。
ユナイテッド航空も、ボーイング777と787の一部を使用して、シカゴからフランクフルトに医薬品などの輸送を行っていると ウェブサイトを通じて明らかにした。
旅客機の貨物転用は今のところ、短距離路線に限られているようだ。長距離の貨物輸送需要は多くの航空会社にとって利益を生まないとみられるからだ。
とはいえ、欧州と米国で旅客サービスを減便する航空会社が増え、原油価格がこのまま安く推移すれば、長距離路線の旅客機で貨物を輸送するのも経済的合理性が出てくる可能性がある。
原題:
Desperate Airlines Switch Passengers for Cargo to Stay Alive(抜粋)
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March 26, 2020 at 10:26AM
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生き残りかける航空会社、旅客機で貨物輸送-新型コロナで非常手段 - ブルームバーグ
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