KDDIは30日、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を活用したLPガスの管理サービスを始めると発表した。省電力で広域な通信が可能な技術「LPWA（ローパワー・ワイドエリア）」を使った自動検針のほか、ガス料金の通知や点検の日程調整なども管理できる仕組みをまとめて提供。ガス事業者の業務効率化を後押しする。
ガス料金の請求や点検の予約なども管理できる
4月1日から「ガスプラットフォームサービス」を始める。日次単位でガスの検針データを遠隔から取得でき、ガス会社の検針の手間が省ける。10年間は電池で稼働するなど利便性が高い。基本プランは1台当たり月130円から。ガス残量を予測したり、配送先を効率的に回るルートを算出したりする機能も提供する計画だ。
ガス販売で発生する関連業務も効率化するのが特長だ。KDDIのソフトウエアと組み合わせ、メッセージサービスを使ってガス料金の請求情報や点検の予約もできるようにする。ガス会社にとっては請求書の郵送などの負担が減るほか、チラシや電話で対応していた保安点検などの日程も調整しやすくなる。
LPガス業界では、検針員や配送員の人手不足が課題となっている。国内では約2400万世帯がLPガスを使っているものの、導入コストの高さなどを理由に自動検針の導入は2割程度にとどまっているという。まずは三愛石油が5月から、約1万世帯を対象にKDDIの管理サービスを順次導入する計画だ。
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March 30, 2020 at 04:08PM
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KDDI、ガス会社のIoT支援 自動検針など - 日本経済新聞
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