
りそな銀行元社長が顧問の不動産会社が、物件価格が高いように装うなどして過剰融資を引き出すなど不正に関与していた疑いがあることがわかった。一部の銀行融資では顧客のネットバンキング画面を偽造し、顧客の資産が多いように偽る事例も浮上している。
【写真】改ざん前のネットバンキング画面。実際の残高は20万円以下
りそな銀はこの不動産会社の顧客への融資の有無は「答えられない」とし、「元社長の顧問就任に(りそな銀は)関与しておらず、OBが顧問でも融資に影響しない」と回答した。
問題の会社は東京都内にあり、ここ数年で新築アパートを少なくとも数十棟販売。「極小ワンルーム」を売りに、テレビや新聞などでも取り上げられた。会社のホームページでは今年3月まで、元りそな銀社長が「顧問」として紹介されていた。
同社の内部資料や顧客らの説明では、同社はりそな銀やみずほ銀、地銀の千葉銀(千葉県)や大光銀(新潟県)などに顧客を紹介。実際よりも高い物件価格を銀行側に示して過剰な融資を引き出していた疑いがある。一部では、顧客に十分な自己資金があるように見せるため、顧客のネットバンキング画面の口座残高を偽造して銀行側に示し、融資を引き出しやすくしていたとみられる例もあった。
この不動産会社の顧客のひとりは朝日新聞の取材に対し、「自己資金なしで投資できるスキーム(仕組み)があると教わった。ネットバンキングの画面は『いじります』と言われ、『え?』と思ったが、みんなやっていると聞いて受け入れた」と認めた。この顧客の場合は融資を受けたお金が1千万円単位で余り、そのお金は別の投資にあてたという。
朝日新聞社
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