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| Photo by Takahisa Suzuki |
今から約12年前、空前のブームを巻き起こした柔軟剤「ダウニー」。各メーカーがこぞって香りに特化した柔軟剤や洗剤を売り出した。ようやく香り特化ブームが過ぎ去ったここ数年、次なる洗剤のトレンドは一体なんなのか?自宅クリーニングの方法を紹介するサイト「ハナの洗濯ラボノート」を運営するハナさんに、洗濯洗剤のトレンド事情を聞いた。(清談社 中村未来)
香り付けブームは終焉し
現在は断然「機能型」が人気
2008年に訪れたダウニーブームは、ちまたに香りブームを巻き起こすと同時に、強い香りによって頭痛やアレルギー症状が出るといった「香害」問題も話題になった。洗剤・柔軟剤の香り付けブームは、まだ続いているのだろうか?
「香りに特化した柔軟剤や洗剤は、定番化して今も市場にもあふれています。しかし、香りブームそのものは、ここ数年でかなり落ち着いたと思います」
そう語るのは、「ハナの洗濯ラボノート」の運営者であるハナさん。年間80種類以上の洗濯洗剤、柔軟剤を試し、独自にその効果を研究している洗濯のプロフェッショナルだ。ハナさんいわく、洗濯洗剤の今のトレンドは断然、“機能型”だという。
「購入者の目的に合わせて細かく機能が分かれているのが、最近の洗剤の特徴です。これまでも、繊細な生地を洗うのに適した『おしゃれ着洗い用』の洗剤はありましたが、さらに、ダニよけ専用、部屋干し専用、早乾き特化型、花粉症予防特化型、ドラム式洗濯機専用など、従来のものと比べると、機能がより細分化されています」
洗剤をそこまで分ける意味があるのかと疑問に思うだろうが、もちろん意味はある。
「たとえば、『ファーファラボ ドラム式洗濯機専用』などのドラム式専用洗剤は、通常のものよりも洗浄力が高めに作られています。というのも、ドラム式洗濯機は節水効果が高く、少ない水で洗うため、洗浄力が弱いといわれていました。ドラム式専用洗剤を使えば、洗浄力が低いというデメリットを補うことができます」
もちろん、洗浄力の高い洗剤は数多くあるが、種類が膨大であるため、消費者にはわかりにくかった。そこで、「ドラム式洗濯機専用」とネーミングして幅を狭めることで、消費者は、求める機能を持つ洗剤が買いやすくなったのだ。
洗濯を趣味とする
男性が好む洗剤とは?
洗濯洗剤にこだわるのは女性かと思いきや、そんなことはない。「洗濯ラボノート」に来る問い合わせは、圧倒的に男性の方が多いという。
「女性が洗濯を日常の家事として捉えているのに対し、男性は洗濯を趣味として捉える方が結構いらっしゃいます。洗濯にこだわる男性は、洗剤の液性に気を付けるのはもちろん、衣類によって洗剤を使い分けて洗っているようです」
洗濯を趣味とする男性に人気なのが、消臭型、抗菌型の洗剤だ。
「『スーパーNANOX ニオイ専用』や、『アタック抗菌EX スーパークリアジェル』あたりが人気です。ある年齢以上になると、消臭効果や清潔感を重視した商品を選ぶ傾向が強いようです」
対して女性は、無添加や環境保全など、素材の安心感にこだわる傾向がある。
「昔から洗剤は、環境汚染の問題を抱えていました。洗剤に含まれている界面活性剤が、川や海を汚染する原因とされていたためです。近年はほとんどの商品が植物由来になったことで環境にも優しくなっていますが、より安心して使えるよう、無添加と書かれた洗剤を選ぶ方は多いです」
消費者の環境問題に対する意識の高まりに呼応するように、環境に配慮した製品作りを行うメーカーも続々と増えている。
「アタックZERO」が
消費者に刺さった理由
スーパーの洗剤売り場を見ると、液体洗剤がずらりと並んでいるのがわかる。水に溶けやすく、すすぎ1回でもOKという液体洗剤は、使いやすさの面で大きくリードしていた。しかし、洗浄力についてはやはり、粉末洗剤にはかなわない…というのが、多くの人が持つ洗剤のイメージだった。
「衣類に付く皮脂汚れを落とすには、弱アルカリ性の洗剤が有効です。ところが、これまで弱アルカリ性の洗剤は、粉末タイプのものしかありませんでした。液体洗剤で弱アルカリ性をうたっているものも、あるにはあるのですが、水に漬けると中性になってしまい、洗浄力も落ちるというデメリットがあったんです」
そのイメージを覆したのが、昨年4月に発売された「アタックZERO」だ。松坂桃李さん、菅田将暉さん、賀来賢人さん、間宮祥太朗さん、杉野遥亮さんという有名俳優を5人起用したCMがニュースにもなったが、注目すべきはその洗浄力。「アタックZERO」は、中性洗剤であるにもかかわらず、弱アルカリ性と同等の洗浄力を実現させたのだ。
「液体洗剤でここまで洗浄力が高い商品は、正直これまでありませんでした。アタックからこの商品が出たということは、今後各メーカーがこのレベルの液体洗剤を続々と出していくことが考えられます」
そしてもう一点、洗浄力だけでなく環境に配慮した商品作りも、現在の消費者のトレンドにマッチしているとハナさんは分析する。
「『アタックZERO』に使われている洗浄基材『バイオIOS』の原料は、アブラヤシの実から出た搾りカスです。今まで利用価値がなかった廃棄物を利用することで、地球にも優しい仕様になっています」
洗浄力の高い液体洗剤がさらに増えれば、各メーカーの売り出し方もまた変わってくるだろう。香り特化型、機能型、環境特化型…と来て、次のトレンドはなんなのか?洗濯用洗剤には、まだまだ未知の可能性がありそうだ。
※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら
"であるために" - Google ニュース
May 18, 2020 at 04:48AM
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高機能洗剤ブームで大人気、「アタックZERO」は何がすごいのか - ASCII.jp
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