空知の新十津川町の酒造会社が、地元の福祉施設に甘酒などを味わってもらおうと酒かすを贈る取り組みを進めています。
この取り組みは１１４年前の明治３９年に前身の会社が誕生した新十津川町の金滴酒造が、「にっこりプロジェクト」と名付けて先月から進めています。
新型コロナウイルスの影響で施設で暮らすお年寄りや障害のある人たちがなかなか外出できなかったのを気遣って、日本酒を製造する過程で出る酒かすを届けています。
２２日は会社の関係者が空知の上砂川町の障害者福祉施設「エルムの里」を訪れ、利用者の代表に酒かす３キロを手渡しました。
これに対し利用者は施設で作ったマスクをお礼として渡し、感謝の気持ちを表していました。
施設では酒かすから甘酒をつくって冷やしみんなで楽しむほか、ハウスで栽培したキュウリを使ったかす漬けを味わう予定です。
施設の人たちはさっそくキュウリを収獲し、漬け込んでいました。
酒造会社の名取重和社長は「こういう時だからこそ、甘酒を飲んで元気になってほしいと企画しました」と話していました。
「エルムの里」の支援員の畠腹アヤ子さんは「みんな甘酒が大好きです。ほかに、かす漬けなどでおいしくいただきます」と話していました。
この酒造会社では酒米を供給してくれて取り引きがある地元に感謝しようと、空知地方や周辺の介護老人施設など１３０か所にあわせて８００キロの酒かすを贈っています。
２２日は上砂川町の施設など７か所に届けていて、今後も秩父別町や幌加内町の施設にも酒かすを届けるということです。
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June 22, 2020 at 05:06PM
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酒造会社が福祉施設に酒かす贈る｜NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp
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