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Wednesday, July 15, 2020

親として賢明であるために担任との“正しい”付き合い方|ニフティニュース - ニフティニュース

「文句を言ってさえいれば、うまくいく」ことは、あまりありません。それでは、ただおとなしくしていればいいのかというと、そういう訳でもないのです。スクール・コンサルタントであり、心理カウンセラーとしても活躍する諸富祥彦氏によると、子どもの担任教師に要望を伝えるときに、気を付けるべき“言い方”があるという――。

※本記事は、諸富祥彦:?著『教師の悩み』(ワニブックス:刊)より一部を抜粋編集したものです。

■モンスターペアレントになるのだけは避けたい…

かつては保護者の方がよく「子どもを学校に人質にとられているから、私たちは何も言うことができないのです」とおっしゃっていました。今でも「あまり先生方に注文をつけすぎると、“うるさい親の子ども″ということで内申書が不利になるのではないか」と気にする保護者の方もいます。

しかし、これは明確に言えることですが、保護者が多少面倒くさい親だからといって、子どもの内申に大きくマイナスに響くなどということは決してありません。今の日本の学校がそれほどゆがんでいるとは思えません。

逆に多少の注文をしたからといって、内申書がひどくなったケースというのも私は聞いたことがありません。日本の学校はそこまでおかしくなってはいないのです。

しかし、文句をつけすぎるのもよくない。それではいわゆるクレーマー、モンスターペアレントになってしまいます。では、どうすればいいのか。

▲モンスターペアレントになるのだけは避けたい… イメージ:PIXTA

「賢い親」は学校との「賢い付き合い方」を知っています。学校との賢い付き合い方を知っていることは「親として賢明であること」のひとつの条件であると言っていいように思います。

「あの保護者は、私(担任)を飛ばしていきなり校長に文句を言うんですよ」 「私(担任)には何も言わないのに、いきなり教育委員会に連絡をしたんですよ」

このような言葉を担任の先生方からしばしばお聞きします。

先生方が嘆くのも無理はありません。日本の学校ではまだまだ「学級担任中心主義」が根強いからです。学級担任のほうも「自分が学級担任である」という強い責任感を持っているからこそ、子どもとのさまざまな粘り強いかかわりが可能になっているということがあります。

にもかかわらず担任を飛ばして物事を運ぼうとすると、信頼関係を崩してしまう。これは保護者にとって必ずしも得策とは言えないと思います。

もし学級担任に関して何か不平不満がある時には、まずは本人にそのことをやんわりと伝える。これが一番賢明な方法だと思います。

■「自分の気持ち」としてポジティブな要求を伝える

ではどうすれば上手に不平不満を伝えることができるでしょうか。

そのときに必要な知恵のひとつは「わたしメッセージ」を使うことです。

私たちはクレームをつけるときには、しばしば「あなたメッセージ」を使います。これは「隠れた主語が『あなたは』という二人称になっているものの言い方」です。

例えば「先生は(あなたは)クラスの子どものことをあまりよく見てくれていないんじゃないでしょうか」「先生は(あなたは)特定の子どもばかりひいきしているのではないでしょうか」といったようにストレートに相手を攻撃してしまう言い方です。

これが「あなたメッセージ」のものの言い方です。これでは相手を傷つけますし、しばしば関係を悪化させるだけに終わります。

このように文句を言うのではなくて、主語を「私は」とか「うちの子どもは」にして伝えるのです。相手を責めるのではなくて「私はこう感じている」「うちの子どもはこう感じている」と伝えるとよいのです。

例えば、

「うちの子どもは先生のことが大好きなので、もう少し授業中○○させてほしいと私は思っているんです」 「1日に1回ぐらいうちの子どもに声をかけてくださると、とてもありがたいです」

このように、あくまでも「自分の気持ち」としてポジティブな「○○してほしい」という積極的な要求を伝えるのです。

「あなたのこういうところがまずいです。ダメなんです」と伝えるのではなくて「うちの子どもはこんな風に感じていて、私としては、こうしてくれるとうれしいのです」という積極的な伝え方をすること。

これが担任の先生に、言いたいことを伝えるときの一番のポイントです。

■「わたしメッセージ」を使えばうまくいく

▲「わたしメッセージ」を使えばうまくいく イメージ:PIXTA

もちろんこれでも、担任は「何か自分に不満を抱いているんだな」とは感じると思います。しかしそれは事実なので、致し方のないことです。

それでも直接「あなたにもこういう問題がありますよ」という言い方をするよりも、ずいぶん柔らかく相手に伝わります。

このように「ものの言い方」をちょっと工夫して伝えるだけでも、担任との「最悪の関係」「最悪のバトル」だけは避けることができます。その上でこちらの伝えたいことを伝えることもできるのです。

担任に言いたいことを伝えるときには「わたしメッセージ」で伝えること。このことを忘れないようにしましょう。

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