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Monday, August 31, 2020

伝統の味、新潮流、意外なタイプの店などカツカレーの多彩な世界(NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース

 100年余の歴史をもつカツカレーだが、老舗と呼ばれる店は多くない。日本最古のカツカレーを「河金丼」として出している「河金(かわきん)」のほか、“元祖”カツカレーとして知られる「銀座スイス」、とんカツ発祥の店「王ろじ」、行列店として知られる「キッチン南海」の名前が挙がる。横濱カレーミュージアムの初代館長で、カレー研究家の小野員裕(かずひろ)氏が語る。 【写真】キャベツの上に脂身が薄っすら入ったカツが乗る、『銀座スイス』のカツカレー

「“とんカツ”という名前を初めて考案した『王ろじ』のカツカレーのカツは3センチもの肉厚で、ほのかにニッキ(肉桂)の香りがするのが特徴です。また、『キッチン南海』はルウが真っ黒でビターな風味で、庶民的な価格が嬉しい名店。『銀座スイス』は元祖という名にふさわしい、昔ながらの懐かしい味わいのカツカレーが堪能できます」  守り抜かれてきた伝統の味に舌鼓を打てば、カツカレーの新たな魅力に気づくはずだ。  そして、1990年代にカレー業界に新風を吹き込んだ「スパイスカレー」に“カツカレー”が誕生したのは10年前のことだった。 「スパイスカレーにカツを乗せるというのは斬新な試みでした。サラサラとして深みのある繊細な味わいのスパイスカレーに対して、胃に重たいカツを乗せるのですから当然です。カレーにもカツにも、それぞれより工夫を凝らさなければ成立しません」(小野氏)

 スパイスカレーとカツという野心的な挑戦に早くから取り組んでいたのは、5年前に開業した御徒町の「クローバー」や下北沢の「般若」、そして、閉店した浅草橋の「カレーピーク」といった店だった。 「もはやカツカレーに劇的な変化は生まれないだろうと思っていましたが、若手をはじめとした挑戦的なシェフの登場で、カレーもカツも進化を続けています」(小野氏)  洋食専門店だけでなく、普通の定食屋やフランス料理店などでもカツカレーが登場している。イタリア料理店の「サロン・ド・カッパ」では、オープンした10年前から、イタリア料理の調理法を巧みに取り入れたカツカレーを提供して人気を呼んでいる。 「“日本人はカレー好きだからカツも乗せておけ”と安易に考える店も多いので、双方がバランスよくそれぞれの良さを引き出す、“頭ひとつ抜けた”カツカレーを提供する店は少ないです」(小野氏)  たとえば、蕎麦屋で見かける黄色味の強いカレーは、炒めた具材をスープに入れて小麦粉でしめるレシピが多いが、「1892年創業の老舗蕎麦屋・東嶋屋は、小麦粉だけでなくラードを使用し、塩で味付けするなど工夫している」(小野氏)という。また、中華料理店ではカレーを片栗粉でしめた半透明の餡が特徴で、パーコーを乗せることが多い。 撮影■佐藤敏和、内海裕之、岩本 朗 ※週刊ポスト2020年9月11日号

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