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Wednesday, August 19, 2020

目上の人に「助かります」を使うのがNGな理由 (2020年08月20日) - BIGLOBEニュース

上司や先輩の仕事を手伝った時に相手から「助かったよ」と言われたら、やりがいを感じてうれしいものです。

ところが逆に、自分の仕事を目上の方に手伝ってもらった時に、「助かりました」を使うと失礼になることを知っていますか?

「助かります」の正しい意味を理解して、相手に不快感を与えない表現を一緒に学びましょう。

■「助かります」の使い方

「助かります」は「助かる」を「です・ます」に言い換えた丁寧語であるため、敬語としては問題ありません。

ビジネスシーンでの「助かる」の使い方としては、「力を借りてうまくいくように補助される」という意味で使われることが一般的です。

ですので、助けてもらった側が「助かります」と言う場合は、「負担があるために、力を貸してほしい」「力を貸してくれてありがたい」という気持ちを表しています。

ただ、伝える相手は同僚や後輩などに限られること(理由は後述)に注意してください。

◇「助かります」を使っても良い例

以下は、「助かります」を使っても良い例です。

☆1.同僚に対して、トラブル対応を手伝ってもらった時(感謝)

「初めての経験で困っていたから、本当に助かったよ。ありがとう」

☆2.後輩に対して、大量のコピーを取らなければならない時(依頼)

「手伝ってもらえると助かるのだけど、お願いできないかな?」

◇「助かります」を使ってはいけない例

以下は、「助かります」と使ってはいけない例ですので、使用しないようにしましょう。

☆1.取引先に対して、お礼を伝える時(感謝)

「○○様(顧客)、この度はご協力いただき、大変助かりました」

☆2.上司に対して、確認のお願いをする時(依頼)

「課長、本日中にこちらの資料の確認をしていただけると助かります」

なぜ目上の人に使うべきではないのか

元々「助かる」という言葉には、「危険や死から逃れる」の他に、「負担や苦痛がない、または少なくてありがたい」という意味があります。

ビジネスシーンではもちろん後者の意味ですが、「自分の負担が少なくて済む」というニュアンスがあるために、目上の人には使わない方が良いといわれています。

これ以外の理由として、本来、労いの言葉は上から下へかけるものだという視点から、「助かります/助かりました」は目上の人に対してはふさわしくないという意見もあります。

ご参考までに、同じ労いの言葉である「ご苦労さま」も、同様の理由から、目上から目下はOKだけれど逆はNGとされています。

「ご苦労さま」は「お疲れさま」に言い換えましょう。

■「助かります」を言い換える敬語表現

「助かります」を使う場面は、「感謝やお礼を伝えたい場合」と「依頼したい場合」がありますね。

ここでは、「助かります」を言い換える敬語表現を、2つのパターン別に紹介していきます。

◇「感謝やお礼を伝えたい場合」の言い換え表現

「感謝やお礼を伝えたい場合」の言い換えとして、いろいろな場面で活用できるのが「ありがとうございます」です。

相手の年齢や立場に関係なく使用でき、書き言葉・話し言葉の制限もありません。

また、改まった場合の話し言葉やメール、文書などの書き言葉として「お礼を申し上げます」「感謝申し上げます」などの表現もあります。

さらに、「ありがとうございます」や「お礼を申し上げます」の前に、「大変」「厚く」「誠に」「心より」などを付けることによって、感謝の気持ちを強調することができます。

☆言い換え表現を用いた例文

・「この度は急なお願いにも関わらず、お引き受けいただき、誠にありがとうございます」

・「これも□□様のお力添えのおかげと、厚くお礼申し上げます」

・「この企画の実現のために、皆さまのご協力をいただけましたことに感謝申し上げます」

◇「依頼したい場合」の言い換え表現

相手がこれをしてくれたらうれしい、という依頼の気持ちを伝えるには、「幸いです」という代表的な表現があります。

より改まった場面では、「幸いでございます」「幸いに存じます」「幸甚に存じます」などの表現を使うと良いでしょう。

「幸甚に存じます」の「幸甚」は最大級の幸せを意味しますが、話し言葉では意味が伝わりにくく、改まったメールや手紙の中で使われます。

☆言い換え表現を用いた例文

・「ご都合のよい日時をいくつかお教えいただければ幸いです」

・「勝手ながら、この件について今週中に回答をいただけましたら幸いでございます」

・「お忙しいところ誠に恐れ入りますが、今週中にご返答を頂ければ幸いに存じます」

・「恐れ入りますが、こちらの提案をご検討いただけましたら幸甚でございます」

・「懸案事項でした今回のプロジェクトに、ご賛同いただければ幸甚に存じます」

☆「幸いです」以外の表現

・「〜していただけますか?」

・「〜くださいますか?」

・「〜していただけませんでしょうか?」

上記の表現も、「幸いです」と比べると少しカジュアルな感じですが、話し言葉として使いやすいです。

下記の上から順に、より丁寧さが高まります。

・「お手数ですが、お知らせいただけますか?」

→「お手数をおかけしますが、お知らせくださいませんか?」

→「お手数をおかけしますが、お知らせいただけませんでしょうか?」

さらに丁寧な言葉遣いが求められる場面では、クッション言葉と呼ばれる「お手数ですが」「恐れ入りますが」「お忙しい中」「ご面倒をおかけしますが」などの言葉を添えると良いでしょう。

「助かります」と言われた場合の返事の仕方

ちなみに、自分が相手から「助かります」や「助かりました」と言われた時の返事はどのようにしたら良いのでしょうか?

よく使われる表現は下記の通りです。

◇「~してくれて助かりました」と感謝された時

この場合には、下記のような返事ができます。

・「お役に立ててうれしいです」

・「お役に立てて何よりです」

・「とんでもございません」

・「恐れ入ります」

◇「~してくれると助かります」と依頼された時

この場合には、下記のような返事ができます。

・「かしこまりました」

・「喜んで〜させていただきます」

・「承知しました」

・「お役に立つことができれば幸いです」

気持ちをより細やかに伝えられるように

「助かります」の言い換え表現を考えてみると、いろいろな言い方があることに気付きますね。

言葉の選択肢が豊富だと、その時の状況に合わせた言葉でより細やかに気持ちを伝えることができます。

ぜひ実践して、職場のコミュニケーション向上に役立てていただければ幸いです。

(大部美知子)

※画像はイメージです

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