総合警備会社エムアイディ(京都市)の専務、永岩創さんは、現社長の北村義匡さんに見いだされ、23歳でアルバイトの警備スタッフからグループ会社の取締役へ抜擢。2019年4月からは本社の専務に就任し、取締役としての立ち振る舞いを意識するようになりました。心境の変化を追いました。
エムアイディの会社概要
2020年で創業30周年の節目を迎える総合警備会社。ビルメンテナンスを手掛けるエムアイディ・plus(プラス)株式会社や監視カメラの販売・施工を行うエムアイディ・ファースト株式会社などを傘下に持ち、2019年度は経常利益が前の年の約15倍になるなど急成長を遂げています。近年は飲食業界にも事業を拡げ、「ICE MONSTER HAWAII LTD.」を設立しました。
サーファーを目指しアルバイトで入社
――入社する前に、2回ほどエムアイディでアルバイトをしていたそうですね。 最初は調理師を目指していて、専門学校を出た後に1年ほど調理師として働いていました。その頃に出会った友人がサーフィン好きで、一緒に毎週のように海に行くようになったんです。面白くて、どんどんサーフィンにのめり込んでいったのですが、まだ新米調理師で給料も少なかったので交通費を出すのも一苦労でした。思っていた以上に調理師の仕事がハードだったこともあり、「いっそ海の近くに住んで、プロサーファーを目指そう」と、仕事を辞めて転居費用を稼ぐために日給の高い警備員のアルバイトを始めました。 当時のエムアイディはまだ警備員も20~30人程度で、アットホームな雰囲気でした。たまたま「車上荒らしを張り込みでキャッチする」という変わった案件を担当したことから、社長と直接話をする機会が多く、目に留まったようです。あとで「初めて会った時から、何か惹(ひ)かれるものを感じた」と聞かされました。 その後、サーファーを目指すべく静岡に引っ越したものの、挫折が待っていました。工場で働きながらサーフィンの技術を磨いていたのですが、海の近くに住む地元のサーファーたちがとにかく上手で。子供の頃から学校帰りや仕事帰りに気軽に波に乗るような生活を送ってきた人たちです。19歳で始めた私が、そうそうかなうわけもありません。とはいえ、働いていた工場は調理師時代に比べて給与も高く、休みにはサーフィンが存分に楽しめるという最高の環境でした。いま思えば何も考えずに楽しんでいました。
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September 17, 2020 at 09:30AM
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バイトから警備会社専務に抜擢された元サーファー 社長のアドバイスは「仕事は演技」(ツギノジダイ) - Yahoo!ニュース
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