動物性食材を使用しない代替肉のフードが国内外で注目される中、ハンバーガーチェーン「バーガーキング」では「プラントベースワッパー」を発表。いわゆるフェイクミートのハンバーガーです。
大豆由来の100%植物性パティを使用した「プラントベースワッパー」。12月11日から期間限定、数量限定で発売。単品590円。
ワッパーというとバーガーキングの代名詞。直火焼きの100%ビーフパティが特徴の、本格的な味わいとボリューム感が楽しめるハンバーガーです。
“ワッパー”のブランドで出すからこそ、プラントベースワッパーは味を第一にこだわったそうです。
開発を担当した荒川さんによると「2、3年前から各社(原料サプライヤー)から“プラントベース”の提案はあったのですが、ふだんワッパーをおいしいと食べてくださっている方に、なかなか魅力を伝えるのが難しいと思っていました。いろいろ試したうえでやっとバーガーキングならではのプラントベースバーガーを出すことができました」とのこと。
原材料である植物性のパティを探しから始まって、ワッパーとして品質的にベストマッチなパティを見つけてようやく商品化が可能になった、といった経緯。
「日本でほかに販売されている代替肉バーガーとは大きな違いがあります。それは、植物性パティをバーガーキングこだわりの直火焼き製法でじっくりと丁寧に焼いて、スモーキーな香ばしさを引きだしているところ。代替肉バーガーは大豆の独特の香りだったり、なにか感じるところがあるところ、直火焼きだからこそおいしく仕上がっています(荒川さん)」
直火焼きがポイントなのですね。味の自信は十分のよう。
植物性パティのワッパー、気になる味は?
バーガーキングが満を持して打ち出すプラントベースワッパー、さっそくいただいてみました!
味の差を確かめるべく通常のワッパーと食べ比べてみましたよ。なお価格は単品で、プラントベースワッパーが590円、ワッパーが490円。新しいプラント~のほうが100円高値ではあります。
見た目は、プラントベースワッパーもいつものワッパーも、そこまで差はありません。パティをメインに、レタス、トマト、オニオンなどをサンド。ソースはシンプルにケチャップのみ。
プラントベースワッパーをガブリ。直火で焼いてあるだけに、焦がしたような香ばしさと風味が口の中に広がります。焼き上げたお肉のパティにかなり近い味。食感はワッパーのパティよりほぐれがよくゴロゴロしている感じ。食感の違いはわかりやすいかもしれません。
やはり直火で焼いたからこその、いきいきとした“スモーキーさ”がポイントで、直火焼きの香りがあるからこそ、お肉にかなり近い雰囲気になっています。
代替肉のハンバーガーときいて「あまりおいしくないのでは」という先入観を持っていたとしたら、印象が変わるはず。大豆のくさみなどはなく、パティの食べ応えと、野菜、バンズがマッチして違和感なくおいしくいただけます。
それでも、お肉のパティを使用したワッパーとはどうしても別物。ビッグカツと本物のカツのほどの差ではないけど、新ジャンルとビールくらいの差はあるかな~。いやいや、あまりにも両者の差があれば、比較することさえありません。ちょっと“惜しい”と思ってしまうくらいにはいいセンいっていますよ。
個人的には、プラントベースワッパーのパティはおからなどを混ぜた“つくね”のように感じました(鶏肉は入っていないのですが)。食後感が軽やかになるため、こちらのほうが好みという方もいるでしょう。
バーガーキングらしさが出ている一品です。代替肉のハンバーガーが気になっている人はぜひ味を試してみてください。限定販売ですのでお早めに。
ワッパーの手作り体験してきた
ところで、ワッパーは直火焼きパティが最大の特徴。でも店内で“直火”ってどうやっているの?
以前から気になっていたところ、プラントベースワッパーの発売に際して開催された試食会では、特別に厨房の中をのぞかせてもらうことができました。
ハンバーガー屋さんの厨房に入れるとは! お仕事体験のようでワクワク。
こちらが、パティを焼き上げるグリル。
内側には炎がメラメラと立っています。生のパティを差し込むと、ベルトコンベアー式で炎をくぐって焼き上がる仕組み。おお~。直火の様子を実際に見ると迫力でした。このようにマシンで制御して焼いているのですね。
この日は特別に、ワッパーの手作り体験もさせてもらえました。
バンズをアツアツに焼いてから、クラウン側(上部のバンズ)にマヨネーズを塗り、レタスを敷きます。さらにトマトをトッピング。
ヒール側(下部のバンズ)にパティをのせ、シーズニングをひとかけ、タマネギ、ケチャップをのせます。
クラウン側とヒール側にそれぞれ具材を盛り付けたら、最後にクラウン側をクルッとひっくり返してヒール側とドッキング。
あらためて、バーガーキングのワッパーが具沢山であることを実感しました。決められた量のレタスをのせるとポロポロにこぼれてきそうになってしまいます。
ボリュームもしっかり。パティはハンバーガーとしては重量級の4.4オンス(125g)。作っている最中もずっしりと手に重みが伝わってきました。
それと、温かい温度で準備してくれているところに優しさを感じました。
ハンバーガーを作る作業台は、見た目だとわかりませんが少し温かくなっていて、作っている最中にワッパーが冷めないようになっています。
ワッパーの手作り体験でした。楽しかった~。
最後に、ワッパーを頼む時の裏ワザ。大きくてかじりつくのが大変と思っている方もいるかもしれませんが、あらかじめ店員さんにお願いしておくと半分にカットして提供してくれます。通常のワッパーより小さめな「ワッパーJr.」(360円)も販売されているので、軽食としてライトに食べたいという時はJrがいいでしょう(ワッパー Jr.が他のハンバーガー店のレギュラーサイズくらい)。
バーガーキングがお近くにない場合には、バーガーキングの近くに引っ越すのもひとつの手かも……。
ナベコ
酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪
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