中古車購入[2021.02.09 UP]
ランボルギーニ ディアブロのグレード紹介 あなたはどこまで知っている?
カウンタックの後継車として誕生したランボルギーニ ディアブロに関して、今回はグレード別にご紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
この記事の目次
ランボルギーニ ディアブロの歴史
ディアプロは、イタリアの自動車メーカーであるランボルギーニが1990年〜2001年まで製造をしていた2人乗りのスーパーカーです。車名のディアブロには「悪魔」という意味が込められており、伝説の闘牛の名前から名づけられました。
1990年に誕生したディアブロは、完璧なウエッジシェイプに独特なガルウイングドア備えて、販売を開始させます。エンジンはミッドに搭載されており、530馬力の5.7L V型12気筒DOHCという高スペック仕様となっているのが特徴です。駆動方式は、後輪駆動(FR)とフルタイム4WDの2つのタイプがラインナップされていました。
ボディはアルミニウムと複合素材を使用し、軽量化を果たしています。また、サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーンを装備しました。さらに5速のマニュアルミッションを搭載し、「ディアブロ VT」の最高速度は時速335kmを誇っていたため、当時の世界最速市販車となります。これにより、ディアブロはデビュー初日からファンの心をつかみ、高い評価を受けました。
1998年にやっと日本へ導入されます。このとき導入されたのは以下の2つのグレードです。
・ディアブロ SV
・ディアブロ VT
エンジンは、530馬力の5.7L V型12気筒DOHCを搭載しました。
1999年、ディアブロにスタイリング変更が施されます。それまでリトラクタブル・ヘッドライトを採用していましたが、日産で発売されていたフェアレディと同じ形式の部品を装備し、固定式ヘッドライトを装備するようになりました。
2000年の6月には「ディアブロ GT」、7月には「ディアブロ 6.0」のグレードを追加しました。エンジンはどちらも6.0L V型12気筒DOHCを搭載しますが、最高出力が異なり、ディアブロ GTが575馬力、ディアブロ 6.0が550馬力となっています。独特なガルウイングドアを持ち、いわゆるスーパーカーとよばれるディアブロは、最終的に合計2903台が生産されました。
2001年には、後継車となる「ムルシエラゴ」が誕生したため、ディアプロは生産終了となり、およそ11年の歴史に幕を閉じます。
ディアブロ SV
ディアブロのRWDモデル「ディアブロ SV」
ディアブロ SVは、イタリア本国で1996年より発売されていたグレードです。日本には1998年に導入されています。
特徴的なヘッドランプは固定式が採用されており、当時発売されていた日産のフェアレディZと同一のパーツを身にまとっているのが特徴です。
エアコンはフルオートエアコンを、アルミホイールには18インチを装備しています。この他、パワーウィンドウや集中ドアロック、本革巻きステアリングなどを標準装備しているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
ディアブロ SVを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
1996年式:日本未導入
1997年式:日本未導入
1998年式:流通量希少により算出不可
1999年式:ASK(問い合わせが必要)
2000年式:流通量希少により算出不可
ディアブロ SVは、中古車の流通量が少ないためにかなり希少性が高くなっています。現時点では、唯一1999年式の1台が流通していましたが、価格は掲載されておらず、ASKと書かれているため詳細は不明です。
(※ASKとは、あえて価格を表示しないで掲載するときに用いられる表記です。)
先代モデルとの比較
初代:1996年〜2000年
ディアブロ SVは1996年には設定されているグレードですが、誕生した当初は日本に導入されていませんでした。その後、1998年11月に日本への導入が開始されています。
もともと17インチアルミホイールを採用していましたが、ブレーキの強化やABSの標準採用に伴って改良され、日本導入時には18インチを変更されました。
1999年には、ヘッドランプがリトラクタブル・ヘッドライトから固定式ヘッドライトに変更されています。初期型のメーターパネルも改善され、コクピットは視認性も含めて好評でした。
このグレードは設定されていた期間が5年程度と長いものの、日本に正式に導入されたのは1998年で、実際には3年程度しか設定されていないため、中古車の流通量は非常に希少です。
現時点の中古車市場には1台だけ流通しているようですが、価格については業者に直接問い合わせる必要があります。もともと2000万円超えの新車価格だったので、安くとも1000万円以上であることを覚悟しておいたほうがいいでしょう。
エンジンは5.7L V型12気筒ターボ最高出力530ps。ボディサイズは全長4470mm×全幅2040mm×全高1115mmです。
人気のあるカラー
ディアブロ SVのボディカラーをご紹介したいところですが、20年以上前に登場した車種であるため、情報が少なく、詳しいカラー展開を調べることができませんでした。把握できたカラーとしては、以下のカラーになります。
・ロッソタルガ
「ロッソタルガ」は光の当たり具合でピンクにも見える真っ赤な色です。
ディアブロ GT
世界限定80台の販売だった「ディアブロ GT」
ディアブロ GT は、1999年に世界限定80台で設定されたグレードです。
もともと、アウディ資本のもとで開発していたレース用の車両を公道仕様にさせたモデルだったことから、走りに特化したエクステリアデザインが採用されていました。そのため、ディアブロ GTの外観上には、三角形のエアインテークが備えられているのが特徴です。
エンジンには6.0L V型12気筒DOHCを搭載し、最高出力は575馬力を誇ります。
中古で購入する際の目安となる予算
ディアブロ GTを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点の中古車市場では1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。
世界で限定80台というかなり少ない台数で販売されていたということに加えて、新車価格が2500万円を超えることからも、もともと当時のディアブロ GTを日本で購入していた人自体が少ないのかもしれません。
先代モデルとの比較
初代:1999年〜2000年
ディアブロ GTは、1999年にレース用の車両を公道仕様にして設定されたグレードです。世界で80台という、かなり少ない台数限定で販売されました。
サスペンションの形式は、前後輪ともにダブルウィッシュボーン、コイルスプリングを採用しています。また、ブレーキ形式は前後輪ともに、ベンチレーテッドディスクを採用。さらに、燃料供給装はランボルギーニLIE電子制御イグニッション&マルチポイントシーケンシャルインジェクションとなっており、最高出力の向上を担っているのが特徴です。
装備面では、パワーウィンドウや本革巻きステアリング、革シートなどを標準装備しています。
このグレードは、もともと流通台数が少ないことや新車価格が高いことから、当時日本で購入した人がいる可能性もかなり低いでしょう。そのため、中古車を手に入れることは難しいでしょう。
エンジンは6.0V型12気筒ターボ最高出力575ps。ボディサイズは全長4430mm×全幅2040mm×全高1115mmです。
人気のあるカラー
ディアブロ GTのボディカラーをご紹介したいところですが、20年以上前に登場した車種であるため、情報が少なく、詳しいカラー展開を調べることができませんでした。把握できたカラーとしては、以下のカラーになります。
・オレンジパール
「オレンジパール」はパール塗装が施されたオレンジ色です。
ディアブロ VT
ランボルギーニ初の4WDモデルだった「ディアブロ VT」
ディアブロ VTは、1993年にランボルギーニとしては初の4WDモデルとして設定されたグレードです。
エンジンには、530馬力の5.7L V型12気筒DOHCを搭載しました。設定された当初は17インチホイールを採用していましたが、日本に導入された1998年には18インチホイールに変更されています。
インテリアとしては、レザーのインテリアを採用しており、さらにエアコンやパワーウィンドウ、パワーシートを装備した贅沢な仕上がりとなっているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
ディアブロ VTを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点の中古車市場では1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。
日本で設定されている期間は3年程度で、ディアブロの中では長い部類に入るグレードです。しかし、新車価格もディアブロ GT同様2500万円を超える価格がつけられていたため、このグレードを手に入れていた人は当時少ないと考えられます。
先代モデルとの比較
初代:1993年〜2000年
ディアブロ VTは、1993年に設定された4WDモデルです。
ランボルギーニ伝統のV型12気筒自然吸気エンジンを搭載しています。さらに、縦置きミッドシップの5.7Lエンジンを採用しました。
このグレードが誕生した当初は17インチホイールを採用していましたが、1998年にフェイスリフトを行ったため、ホイールは18インチに拡大されています。また、1999年にはそれまで採用していたリトラクタブル・ヘッドライトを固定式のヘッドライトに変更されました。
このグレードはディアブロの他のグレードと比べると、設定された期間は8年程度と若干長いものの、日本に導入されたのは1988年のことです。実質3年ほどしか流通していません。そのため、現時点の中古車市場には1台も流通していませんでした。日本市場ではそこまで多い台数が流通していないと考えられるため、手に入れるのはかなり厳しいでしょう。
エンジンは5.7L V型12気筒ターボ最高出力530ps。ボディサイズは全長4470mm×全幅2040mm×全高1105mmです。
人気のあるカラー
ディアブロ VTのボディカラーをご紹介したいところですが、20年以上前に登場した車種であるため、情報が少なく、詳しいカラー展開を調べることができませんでした。把握できたカラーとしては、以下のカラーになります。
・メタリックパープル
「メタリックパープル」は光沢感のある紫色です。
ディアブロ 6.0
ディアブロ GTの後継車の「ディアブロ 6.0」
ディアブロ 6.0は、「ディアブロ GT」の後継車として2000年に誕生したグレードです。そのため、ディアブロ GTのエンジンルームを移植して、登場しています。
注目すべきポイントとしては最高出力が550馬力と、ディアブロ GTの575馬力よりは若干控えめな値となっているところです。しかし、左右にエアインテークを持つフロントのバンパースポイラーやセンターの巨大なエアインテークなどの造形は、速さをイメージさせるデザインとなっています。
中古で購入する際の目安となる予算
ディアブロ 6.0を中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは現時点の中古車市場では1台も流通していないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。
日本で設定されている期間も1年を満たしていません。さらに、新車価格もディアブロ GT やディアブロ VT同様に2500万円を超える価格がつけられていたため、ディアブロ 6.0を保有していること自体が非常に希少だといえます。
先代モデルとの比較
初代:2000年
ディアブロ 6.0は、ディアブロ GTの後継者として2000年のみに設定されていたグレードです。
ディアブロ GTとのデザインの変更としては、左右にエアインテークを持つフロントのバンパースポイラーなどの廃止、フロントフェンダーを70mm幅広くしてワイド化したことなどが挙げられます。このデザインの見直しは、のちに「ランボルギーニ・チェントロ・スティーレ」で初代チーフ・スタイリストとなる、当時アウディのデザイナーだったルーク・ドンカーヴォルケによって行われました。駆動方式は、フルタイム4WDが採用されています。
インテリアとしては、本革巻きステアリングや革シートが標準装備となっており、オプション設定しなくても高級感を味わえるようなラインナップとなっているのが特徴です。
ディアブロ 6.0の中古車は、現時点では1台も流通していません。ディアブロが生産終了する間近である2000年に登場したグレードで生産された台数も334台だといわれており、そもそもの新車としての流通量も少ないことが考えられます。
エンジンは6.0V型12気筒ターボ最高出力550ps。ボディサイズは全長4470mm×全幅2040mm×全高1105mmです。
人気のあるカラー
ディアブロ 6.0のボディカラーをご紹介したいところですが、20年以上前に登場した車種であるため、情報が少なく、詳しいカラー展開を調べることができませんでした。把握できたカラーとしては、以下のカラーになります。
・ネイビーメタリック
・ジアロオリオン
「ネイビーメタリック」は濃い紺色で、「ジアロオリオン」はパール塗装が施された黄色です。
※本記事は、2021年2月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。
ライタープロフィール
グーネット編集部
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