ブルームバーグによるとベルナール・アルノーは世界第4位の富豪だ。
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- ルイ・ヴィトンのオーナー、ベルナール・アルノーは、ヨーロッパの金融セクターに焦点を当てたSPACに資金を提供している。
- アメリカでは2021年に140以上のSPACが上場し、その傾向はヨーロッパにも広がっている。
- いわゆるブランク・チェック・カンパニーは、投資対象となる企業を見つける前に資金を調達する。
ラグジュアリーブランドを所有する億万長者、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)は、ブランクチェック・カンパニーを立ち上げる投資家や大富豪の列に加わり、イタリアの金融会社ウニクレディト(Unicredit)の元CEOと協力してSPAC(特別買収目的会社)を立ち上げた。
アルノーは世界で4番目に裕福な人物であり、多くのブランドを所有するLVMHのオーナーだ。彼は、ウニクレディトのCEOだったジャン・ピエール・ムスティエ(Jean Pierre Mustier)と協力して、「革新的な」ヨーロッパの金融会社に焦点を当てたSPAC(特別買収目的会社)を設立した。
SPACは、対象となる会社を合併することを目的に、証券取引所に上場して資金を調達する事業体だ。
2021年、アメリカでは140を超えるSPACが上場し、450億ドル以上を調達した。 そして今、SPACはヨーロッパの投資家の関心を集めている。 アムステルダム証券取引所はその中心として台頭してきたが、その数はアメリカに比べるとはるかに少ない。
フィナンシャル・タイムズによると、ムスティエと元バンク・オブ・アメリカのディエゴ・デ・ジョルジ(Diego De Giorgi)が、アムステルダムに上場するペガサス・ヨーロッパと呼ばれるSPACの運営パートナーになる。
資産運用会社のティケオー・キャピタル(Tikehau Capital)とアルノーの資産管理会社フィナンシエール・アガシュ(Financière Agache)は、戦略的および財政的なスポンサーになる。ティケオーの声明によると、「有意義なリソースとサポートをその会社にもたらす」という。
クリスチャン・ディオール(Christian Dior)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、ジバンシー(Givenchy)などのブランドを所有するアルノーは、SPACに投資する多くの大口スポンサーの最新事例になった。ヘッジファンドのボス、ビル・アックマン(Bill Ackman)は2020年に40億ドルのSPACを上場し、クレディ・スイスの元CEOのティジャン・ティアム(Tidjane Thiam)もその準備をしている。
元NBAのシャキール・オニール(Shaquille O'Neal)や、元NFLのQBで人種差別への抗議行動で知られるコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)などもSPACへの投資をしている。また、ドイツのコメルツ銀行(Commerzbank)の元CEO、マーティン・ブレッシング(Martin Blessing)も、アムステルダムに会社を上場することを計画していると伝えられている。
「ヨーロッパには成長するための資金が必要だ」と、ムスティエは2月15日にブルームバーグTVで語った。スポンサーたちとは「ヨーロッパの企業に資本を提供するという同じビジョンを共有している。そして自分たちは当然のこととして金融セクターを選んだ」と彼は述べている。
ティケオーによると、4つのスポンサーはSPACの株式公開時に少なくとも10%の株式を購入する「実質的な先買契約」を締結するという。
[原文:Billionaire Bernard Arnault is launching a SPAC, as the blank-check boom spreads to Europe]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)
からの記事と詳細 ( SPACのブームはヨーロッパに拡大…世界第4位の億万長者も会社を設立 - Business Insider Japan )
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