Pages

Sunday, April 25, 2021

「鉄棒をした後の手の味」!? 鉄粉をふりかけたアイスが燕三条に登場…“おいしいけど金物の味”再現 - Nippon.com

「金物のまち」として知られる新潟県の燕三条地域に、新たな名物が誕生した。

それが株式会社プラスワイズ(三条市)の食品ブランド「ChillFull-ちるふる-」が手がける「燕三条鉄アイス」だ。

燕三条鉄アイス
燕三条鉄アイス

包丁やハサミ、スプーンなどさまざまな金属製品がちりばめられたデザインのフタを開けると、ぱっと見ではアイスとは分からない姿が…。全体が黒灰色をしており、上にかかっている粉が砂鉄のようで、まさに商品名にある“鉄”を思い浮かべる見た目をしている。

このアイスが、「食べる工場見学」をコンセプトに誕生した燕三条の新名物。工場で働いている職人が感じる「金物の味」を再現したアイスで、竹炭を混ぜ鉄色を表現したミルクベースのアイスに鉄粉をかけているとのことだ。

鉄粉のかかっているアイス
鉄粉のかかっているアイス

企画は、新潟県の観光客が新型コロナウイルスの影響で40~70%減少したことが県観光統計情報で分かり、「コロナ禍後にいち早く地域に元気を取り戻してもらいたい!」との思いから、インターン学生と一緒に始まったもの。

「金物のまち」のイメージが強い燕三条では、食品を土産にする人が少なく、そして夏に観光客が多いことから、「鉄アイス」の構想案が浮かんだという。

また、おいしくないものは作りたくないとの思いから、何度も試作と改良を重ね、無事に完成したのが「燕三条鉄アイス」だ。

学生との試作の様子
学生との試作の様子

アイスは、JAにいがた南蒲・農産物直売所ただいまーと内の「Gelateria COCO」で、4月24日から400円(税込み)で販売を開始。生産状況を見ながら、6月以降にはインターネットや道の駅などでの販売も検討している。

鉄粉をかけるという直球のアイデアは、鉄に似せた見た目も相まって「金物のまち」のイメージをインパクトある方法で伝えているのではないだろうか。

しかし実際、鉄粉がかかったアイスの味とは一体どういったものなのか? そもそも再現された「金物の味」を分からない人も多いはず。

味や食感について、プラスワイズ・食品事業部の常務取締役・芳賀聡さんに話を聞いてみた。

「鉄棒をした後の手の味」

ーー再現したという「金物の味」とはどういったもの?

「鉄棒をした後の手の味」味としてはこの味です。プラスざらざらとした食感。工場の仕事をしながら(終わってから)、口元に手が当たり感じる味と食感を再現しています。

上から振りかけた鉄の味(鉄棒をした後の手の味)と竹炭と細かい氷のシャリシャリとした食感で「金物の味」を再現しています。(アイスはミルクベースです。)

ーー「鉄粉」をかけるという直球のアイデアはどうやって思いついたの?

「金物のまち」に来た観光客に地元のおいしい食品も知って欲しい(観光客はほとんど金物しか買わない)。「金物の味」がする食品がどうしても作りたい!という気持ちが募って、思いつきました。

フタのラベル たくさんの金属製品がちりばめられている
フタのラベル たくさんの金属製品がちりばめられている

ーーそもそも鉄粉って食べても大丈夫なの?

サプリメント用の食用の鉄ですのでご安心してお召し上がりください。なお、上の粉は竹炭と混ぜてあります。

ーー完成するまでに苦労した部分は?

試作の段階で「鉄の味が感じられない」という感想が多かったので、添加できる鉄の量が限られる中、味はおいしく鉄の味が感じられるよう、調整しなければならないところが苦労しました。

水分を増やせば鉄を感じやすくなるのですが、まずくなるので、細かい氷として入れたりと細かく調整しました。味だけではなく見た目も鉄色にすることで、鉄感を出しました。

たくさんのサンプル品
たくさんのサンプル品

ーーこだわった部分は?

こだわりは美味しさです。まずいものは作りたくなかったので、ジェラテリアマエストロと一緒に、おいしくて鉄の味のするアイスに仕上げました。燕三条地域観光の良い思い出になるアイスに仕上がったと思います。

鉄の味がしながらもミルクも堪能

ーー味や食感はどうなの?実際に食べた感想を教えて。

ミルクベースのアイスに鉄粉がかかっています。鉄粉はシャリシャリとして、後からほのかに鉄の味がします。ミルクベースのアイスは細かい氷が入っており、シャリシャリとした食感とさっぱりとした新潟県産のミルクを堪能できます。鉄だけですと嫌な後味で終わりますが、ミルクベースのアイスを食べることにより、さっぱりとした後味で楽しめます。

ーーどういった反響があるの?

食べてみたい。貧血に良さそう。鉄分とりたい。本当に食べられるの?と言った声が多いです。
試食された方は、鉄の味がして工場を思い出す(職人)。アイスがシャリシャリしてさっぱりしておいしい。鉄棒の味がして懐かしい感じがする。といった声があります。

おいしいといってもらえる方が多くて嬉しいです。早く多くの方に召し上がっていただきたいです。

地域イベントで試作アンケートを行った
地域イベントで試作アンケートを行った

ーーこのアイスをどのように味わってほしい?

「食べる工場見学」をコンセプトで作っております。燕三条に来られた方は、実際に工場を見ていただいて、燕三条鉄アイスを食べて比較していただいて、良い思い出にしていただけるとありがたいです。

お取り寄せされた方は、目を閉じて、もしくはパンフレットなど見ながら燕三条鉄アイスを口に含んでいただけますと、燕三条地域の雰囲気を楽しんでいただけると思います。ご興味いただけたら燕三条地域まで足を運んでいただけたら幸いです。

コンセプトは「食べる工場見学」
コンセプトは「食べる工場見学」

「金物のまち」のイメージを保ちつつ、新たな名物となりそうな「鉄アイス」。このアイスを味わうことで、燕三条の雰囲気を口からも感じることができるのではないだろうか。

(FNNプライムオンライン4月24日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( 「鉄棒をした後の手の味」!? 鉄粉をふりかけたアイスが燕三条に登場…“おいしいけど金物の味”再現 - Nippon.com )
https://ift.tt/3dP1zhl

No comments:

Post a Comment