東京都八王子市で先月、賃貸アパートの外階段が崩れ住民が転落死した事故で、アパートを施工した建築会社「則武地所」(相模原市、破産手続き中)の実質経営者で会長の男性が警視庁の事情聴取に対し「3年前から自社が施工したアパートで月に数件、外階段などの防水加工の修理依頼が相次いでいた」という説明をしていることが捜査関係者への取材で分かった。
事故は、外階段の踊り場の木材が腐食したことが原因とみられている。警視庁捜査1課は、同社が施工した建物の多くの防水加工に不備があったことを認識していたとみて業務上過失致死容疑で関連を調べている。
捜査関係者によると、別のアパートの所有者らから「防水加工がされていない」「床が割れて水が染み込んでいる」などの苦情が同社に寄せられていたという。
会長の男性は「過去3年に月4~5件、アパートの修理依頼があった。このうち2件くらいは防水加工に関する話だった。その都度対応していた」と話しているという。
事故を受け、国土交通省は、則武地所が施工した都内と神奈川県内のアパート166棟を調査している。27日現在、八王子市5棟と厚木市1棟の計6棟で外階段に腐食や劣化が見つかっている。
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からの記事と詳細 ( 施工会社会長「3年前から修理依頼相次ぐ」…防水不良を認識か 八王子の階段崩落事故 - 東京新聞 )
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