先月、大阪・大東市のマンションで、２１歳の女性が殺害された事件で、凶器とみられる刃物から、真下の部屋に住んでいて事件後に死亡した会社員の指紋が検出されたことが分かりました。
警察は、会社員が事件に関わった疑いがあるとみて捜査しています。
先月２８日、大東市のマンションの３階の部屋で、住人で大学４年生の吉岡桃七さん（２１）が頭を殴られるなどして殺害され、同じ時間帯に真下の部屋で火事が起き、住んでいた４８歳の男性会社員が死亡しました。
女性の部屋からは凶器とみられる血のついたバールや木の棒に包丁をくくりつけた手製のやりのような刃物が見つかりましたが、警察のその後の調べで、刃物から会社員の指紋が検出されたことが分かりました。
また付近のホームセンターの防犯カメラなどを調べたところ、先月、よく似た人物がバールなどを購入していたことも分かりました。
一方、会社員の親族が警察に対し、「数年前から生活音に敏感になっていたようだ」と説明しているほか、同じマンションの住人からは、先月、警察に対し、会社員とみられる住民に壁をたたかれたという相談が寄せられていたということです。
警察は、会社員が事件に関わった疑いがあるとみて、詳しいいきさつを調べています。
【同じ階に住んでいた人 “部屋から壁を叩くような音 怖くて引っ越した”】
事件の直前まで死亡した会社員と同じ階に住んでいたという男性は、ことし３月から先月にかけて、昼寝をしているときや真夜中に、会社員の部屋から、壁をたたくような「どんどん」という音が聞こえたと話しました。
多いときは１日６回くらい聞こえ、男性は警察に相談したということです。
男性は「ものすごく大きな音でした。怖いなと思って引っ越しました」と話していました。
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