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Wednesday, June 2, 2021

同じコーヒー豆、店が変われば味も 京都の11店が企画 - 朝日新聞デジタル

 11の喫茶店が同じ種類の豆でコーヒーを提供するユニークなイベントが1日、京都市内で始まった。同じ豆だからといって同じ味になるわけではない。店のこだわりを飲み比べて、コーヒーへの関心を高めてもらう狙いだ。30日まで。(北村有樹子)

 1日、京都市上京区の河原町今出川の交差点にある「NuCUPCOFFEE」(ニューカップコーヒー)。店主の西岡良庸(たかのり)さん(39)が「よそよりも浅めで、酸味が味わえると思います」と、コーヒーの特徴を客に説明していた。

 西岡さんが仲間と3人で企画したのが、同じ豆で11店がコーヒーを提供するイベント「COFFEE HOLIC♯1 11人、同じ生豆で淹(い)れる理由」。コーヒー・ホリックはコーヒー中毒という意味だ。

 京都で半世紀以上愛される「六曜社珈琲(コーヒー)店」や、フルーツサンドで有名な「市川屋珈琲」、東京の老舗自家焙煎(ばいせん)の店「カフェ・バッハ」で店主が焙煎を学んだ「クアドリフォリオ」などが参加している。コロナ禍で客足が減った店も少なくない。府の補助金も活用して開催にこぎ着けた。

 使う豆は、ケントという品種だ。タンザニア北部のコンゴニ農園で栽培されたもので、酸味が特徴。各店は1杯450~650円で提供している。

 ニューカップコーヒーで注文した矢原秀昭さん(49)は、その前に別の参加2店でも飲んでいた。「ほかの店と違う、さわやかな味ですね」と話した。

 西岡さんによると、コーヒーの味は銘柄だけで決まるものではない。焙煎の深さ、使う豆の量、豆のひき方、抽出にかける時間、道具の違いなどが絡み合い、個性が生まれるという。「各店は、試行錯誤しながら『一杯』を作り上げている。そこがコーヒーの奥深さであり、魅力」

 各店は1カ月ほどかけて、ケント種に適した焙煎方法などを研究してきた。西岡さんは、浅めをアイスとホットで、深めはホットで出す。「ブルームコーヒー」の店主、山本悠也さん(29)は「極深煎りをアイス、深煎りはホット」のスタイルに決めた。

飲み比べセット販売、スタンプラリーも

 各参加店が焙煎した豆30グラムずつを詰め合わせた「飲み比べセット」(税込み3千円、送料込み)も、店舗やネットで注文を受け付ける。スタンプラリーも実施。6店まわると1杯無料、11店制覇すると「飲み比べセット」をプレゼントする。詳細はイベントのウェブサイト(https://coffeeholic.jp/別ウインドウで開きます)で。

●参加店

・京都珈道(075・462・1033)

・Okaffe kyoto(075・708・8162)

・KAEru coffee(050・5472・7959)

・本と珈琲 喫茶ゆかりや(電話なし)

・クアドリフォリオ(075・311・6781)

・六曜社珈琲店(075・221・3820)

・IOLITE COFFEE ROASTERS(075・231・8989)

・市川屋珈琲(075・748・1354)

・NuCUPCOFFEE(075・202・8050)

・ブルームコーヒー(050・5327・5538)

・珈琲工房4331(050・5373・5992)

 京都の人々にとってコーヒー…

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