そもそも「IPv6シングルスタック方式」とは?
インターネット上のサーバのアドレスは、大きく分けて「IPv4アドレス」と「IPv6アドレス」の2種類がある。普段はWebサイトにアクセスする際に「http://www.itmedia.co.jp/」といった「ドメイン名」を含むアドレスを利用するが、インターネット上のどこかにある「DNS(Dynamic Name System)サーバ」が、IPv4アドレスまたはIPv6アドレスに“変換”することでサイトにたどり着く仕組みとなっている。 最近はIPv4アドレスとIPv6アドレスの両方を持つWebサイトが増えてきているが、特に昔から存在するサイトではIPv4アドレスしか備えないケースもある。そのため、多くのインターネット接続サービスでは端末にIPv4アドレスとIPv6アドレスの両方を割り当てる「デュアルスタック方式」を採用している。 しかし、インターネットを活用するサービスの増加やIoTデバイスの増加に伴い、IPv4アドレスは慢性的な不足状態にある。アドレスの新規割り当ては終了済み、つまり“枯渇”しているからだ。そのため、インターネットを使った新しいサービスを提供する際に問題が生じる可能性がある。 少しでもIPv4アドレスを節約するためにはどうすればいいのか――その解決方法の1つが、端末にIPv6アドレスのみを割り当てる「IPv6シングルスタック方式」だ。 理論上、IPv6アドレスは「2の128乗(約340澗)個」割り当てられる。IPv4アドレスの「2の32乗(約43億)個」と比べると、途方もない数が用意されているため、簡単に枯渇しないと考えられている(※)。 (※)公開されたインターネットでは利用されない「プライベートアドレス」を含む ただし、IPv4インターネットとIPv6インターネットは「別々の世界」であるため、IPv6アドレスしか持たない端末は、IPv4アドレスしか持たないサイトにアクセスできないという問題が生じる。 そこで、IPv6シングルスタック方式を採用するインターネット接続サービスでは、接続サービスのサーバ(交換局)においてアドレスの変換処理をすることによってIPv4アドレスしか持たないサイトやサービスにもアクセスできるようにしている。
からの記事と詳細 ( ドコモが2022年春から「IPv6シングルスタック」を導入へ 7月1日から開発者向けに試験環境を提供(ITmedia Mobile) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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