残クレの審査は通常のローンに比べ通りやすいと思われがちですが、実のところ審査内容に違いはありません。では、なぜ残クレは審査に通りやすいといわれているのでしょうか。その理由や残クレの審査基準、月々の費用を抑えるしくみを解説します。
ただし、残クレには注意しなければならないデメリットがいくつかあります。注意点と、残クレのデメリットを回避して新車に乗れるお得なサービスもご紹介します。
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【この記事のポイント】
✔残クレの審査内容は通常のローンと変わらない
✔残クレのおもな審査基準は4つある
✔定額カルモくんなら残クレのデメリットをカバーして新車に乗れる
残クレの審査は通りやすい?

残クレとは残価設定ローンの略称で、ディーラーローンや自社ローンで利用できる返済方式のひとつです。
通常のローンに比べ残クレの審査は通りやすいといわれていますが、果たして本当でしょうか。残クレの審査の実態について解説します。
残クレと通常のローンの審査の違い
結論からいえば、残クレと通常のローンの審査内容に違いはありません。
残クレは残価設定により月々の返済額が抑えられる返済方式ですが、審査は残価も含めた総額が対象となるため、借入額は通常のローンと同じです。そのため、審査も同様に行われ、通常のローンに比べて審査が甘くなったり、通りやすかったりといった差はないのが実態です。
ローンの審査では借入額に対してきちんと返済できる能力があるかを判断されます。通常のローンに通らなかった方は残クレの審査に通るのも難しいでしょう。
残クレの審査が通りやすいといわれる理由
ではなぜ残クレの審査は通りやすいといわれているのでしょうか。それは、残価設定によって月々の返済額が抑えられることで、通常のローンよりも月々の負担が少なく、借入れしやすいように感じることが理由として考えられます。
審査基準のひとつである 返済負担率では、通常のローンに比べ残クレが有利になるためクリアしやすくなりますが、借入額では通常のローンと変わらないため、借入可能額が問題になることが多いのです。
ただし、一般的に審査のきびしい銀行系ローンと比較すると、ディーラーローンのほうが審査に通りやすいといえるでしょう。これは無担保の銀行系ローンよりも車を担保とするディーラーローンのほうが審査に通りやすいためで、残クレであるかどうかは無関係です。
残クレとは?

今では残クレという言葉をよく耳にするようになってきましたが、しくみを正しく理解している方は少ないのではないでしょうか。残クレがなぜ月々の返済額を抑えられるのか、安く見せるカラクリを解説しましょう。
残クレのしくみ
残クレでは、契約時に設定した車の残価をローンの最終回の返済に据え置き、総額から残価を除いた5~7割程度を借入期間で分割して返済していきます。そのため、借入期間中の月々の返済額を抑えられます。
借入期間は3~5年と短めで、残価は借入期間に応じてディーラーなどが車の価値を独自に予想して算出しています。
一見お得に感じる残クレですが、ここで注意したいのが、残クレでは残価を差し引いた金額ではなく、残価も含めた全額を借入れているという点です。
残価の返済を借入期間終了時に先送りしているだけで、借入額は通常のローンと同じになります。また、金利も借入額全体にかかってくるため、据え置かれた残価分の利息も支払う必要があることを理解しておきましょう。
残価はどうなる?
残クレで据え置いた残価は、最終回の返済で精算する必要があります。方法は車の売却で残価を精算するか、残価を返済して同じ車に乗り続けるかの2択です。
車を売却する場合、基本的には購入時のディーラーや販売店に引き渡して終了です。ただし、車の状態によっては残価との差額の支払いを求められる場合があるので注意が必要です。
一方、引き続き車を利用したければ、残価を一括、もしくは分割で返さなければなりません。分割の場合は新たにローンを組んで返していくことになるので、金利の負担が増えてしまいます。
残クレの審査基準

審査のおもな目的は、利用者が借入額をきちんと返済できる能力を持っているかを判断することです。ここでは一般的な残クレの審査基準として重要なポイントをいくつか解説します。
年収
年収はローンの借入可能額を決める上で最も大切な指標となります。一般的に年収が高いほど借りられる額も大きくなるため、高額な車も購入しやすくなるでしょう。一方、年収が低いと審査に通りにくくなりますが、継続的に安定した収入があれば考慮されることもあります。
ローンの借入額の目安は年収の2分の1程度とされています。残クレでも借入総額で判断されるため、車両価格が年収に見合った金額かどうかを考慮する必要があるでしょう。
信用情報
信用情報とは、JICC(指定信用情報機関 株式会社日本信用情報機構)やCIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)などの信用情報機関に登録された、ローンやクレジットカードの利用履歴です。申込みや借入状況のほか、返済実績なども記録されています。
過去に借金があっても、延滞なく返済できていれば問題ありませんが、自己破産やローンの滞納などがあった場合は、審査に通らないことがあります。
一般的に信用情報の保存期間は5~10年ほどです。自身の信用情報に不安がある場合は、信用情報機関に情報開示請求をすれば確認できます。
職業・勤続年数
審査では職業や勤続年数からも収入の安定性をチェックされます。正社員のほうが有利ですが、パートやアルバイトでも勤続年数が長い場合などは安定性があると判断されることもあります。また、一般的に勤続年数は1年以上が基準とされています。転職してすぐなどは審査に落ちる可能性も考えられるため注意しましょう。
なお、個人事業主の場合は会社員に比べ審査がきびしい傾向があります。安定した収入を得ていることをアピールしておきましょう。
他社での借入状況
ローンを組む場合、ほかにどれくらいの借入れがあるか申告する必要があります。他社で借金があっても遅延なく返済を続けていれば審査に影響しにくいですが、いくらまでローンが組めるかは、他社での借入状況と併せて総合的に判断されます。
住宅ローンやカードローンなど他社で借入れている場合は、希望額の借入れができない可能性があることを考慮しておきましょう。
残クレの審査に通りやすくするポイント
ここまで残クレの審査基準を解説してきましたが、今のままで審査に通るのか不安に感じた方もいるのではないでしょうか。少しでも審査に通る可能性を高められるよう、審査のポイントを押さえておきましょう。
返済負担率を考慮する
返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合のことです。返済負担率はすべての借入れにおける返済額の合計の3割程度とされています。
ローンの審査ではこの返済負担率が重要で、基準を上回ると借入れができない可能性があります。返済負担率が3割を超えてしまう場合は、車種やグレードを見なおす、ほかの借入れを完済するなどの対策を行いましょう。
頭金を用意する
借入額を抑えるには、頭金を用意するのも有効です。ただし、頭金を用意するにはまとまった費用が必要になります。
車の購入時には車両価格以外に登録諸費用がかかります。頭金とは別に登録諸費用を支払う余力を残しておく必要があるため、資金に余裕がある場合のみ利用できる手段です。
残クレを利用するときの注意点

残クレは月々の負担額を抑えられる一方で、通常のローンとは異なるデメリットもあるため注意が必要です。次のような注意点をしっかりと理解した上で残クレを利用するべきか検討しましょう。
利息総額が高くなる
残クレは月々の返済額を抑えられるのが大きなメリットですが、一方で残価の返済を最終回に据え置くため元金の減りが遅くなります。金利は据え置いた残価を含めた残債に対してかかるため、最終的な金利の支払総額が高くなってしまう点に注意が必要です。
月々支払える金額に余裕があるのなら、通常のローンを組んだほうが総額を抑えられます。ただし、残クレで最終回に車を売却した場合はその後の返済が不要となるため、手元に車を残す必要があるかどうかで判断するといいでしょう。
走行距離などの制限がある
残クレで購入した車は、残価を保証するために走行距離制限や車のカスタマイズ禁止などいくつかの条件が設定されています。そのため、通常のローンのように自由に車を使えない点には注意が必要です。
定められた走行距離をオーバーした場合には、超過分相当の追加料金を求められます。事故による車の損傷で査定額が下がってしまった場合も、当初設定した残価との差額を請求される可能性が高いため、車を大切に扱うよう普段から気を配る必要があるでしょう。
短期間で乗換えが必要になる
残クレは短期間で車を乗り換えることを前提としたローンです。そのため、残クレの設定期間が終了する3~5年で車の乗換えが必要になります。乗換え後の車にもまた新たに残クレを利用できますが、返済がずっと続くことになります。
残価を精算して車に乗り続けることも可能ですが、精算額は大きな負担となるでしょう。長い期間車に乗り続けたいのであれば、初めから通常のローンを選んだほうが総額を安く抑えられます。
残価でローンを組み直すと金利が上がる
残クレ期間終了後、残価をローンにして車を買い取る場合、金利がそれまでより高くなる傾向があります。一般的に残クレの金利は通常のローンより低く設定されています。なぜなら、残価を据え置く分金利が低くても利息を多く取れるからです。
残価の精算にあたりローンを組みなおすと、それまで残クレ独自の低い水準で抑えられていた金利が上がり、想定していた返済額よりも負担が大きくなる可能性があるため注意しましょう。
残クレの審査に通らなかったときの対処法
ローンの審査ではあらゆる条件を総合的に判断するため、通るかどうかは受けてみないとわかりません。ただ、残クレの審査に落ちてしまっても、条件を見直して再審査を申し込むことが可能です。残クレの審査に通らなかった場合は以下のような対処法を試してみましょう。
車種やグレードを見なおす
審査に通らなかった理由のひとつとして、審査時点での信用度に対して、希望する車の金額が大きかったことが考えられます。その場合は車種やグレードを見なおして、借入希望額を下げることを検討しましょう。
連帯保証人を用意する
審査ではきちんと返済されるかどうかをチェックするため、連帯保証人を用意することで審査を有利に進められる場合があります。
連帯保証人は、契約者の返済が滞った場合に契約者に代わって返済しなければなりません。保証人と異なり、契約者と同等の責任を負わせることになるため、できる限り家族などの身内に頼むようにしましょう。
カーリースを利用する
カーリースとは、残クレと同様に、車の残価を設定することで月々の負担額を抑えて車に乗る方法です。しかし、残クレとは次のような違いがあります。
〈残クレとカーリースの違い〉
残クレ | カーリース | |
---|---|---|
車 | ローンを組んで新車を購入する | リース会社が契約者のために用意した新車を定額料金で長期的に借りる |
残価 | 最終回の返済に据え置き | 車両価格から差し引く |
金利 | 残価を含めた残債にかかる | 借りるのは車なので 金利の概念がない |
支出の名目 | 借入金の返済 | 車の利用料の支払い |
返済額/料金に含まれるもの | ・車両代金 ・利息 |
・車両代金 ・各種税金 ・自賠責保険料 ・各種手数料 など (リース会社による) |
初回に必要な費用 | ・返済額 ・頭金 ・登録諸費用 |
・月額料金 |
カーリースは車を購入するのではなく、リース会社が所有する車を借りるしくみです。
とはいえ、契約者が乗りたい車をリース会社が代わりに購入するので、契約者は購入するときと同じように、車種やグレード、オプションなどを自由に選べます。
また、料金には各種税金や保険料などが含まれているので、月額料金だけで車が持てるというメリットがあります。
カーリースにも審査がありますが、車両価格から残価を差し引く分、残クレより総額が抑えやすい傾向があります。まずは審査に通るかどうか、キャンセル可能な「お試し審査」で確認してみましょう。
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*² 2019年12月~2020年10月までの定額カルモくんご契約者様を対象としたアンケート
走行距離制限がなくなる!
定額カルモくんでは、7年契約以上のすべての車種で、走行距離制限がなくなります。そのため、長距離ドライブや旅行などはもちろん、毎日の通勤にも安心して車を使えます。
走行距離の制限がないということは、契約期間満了時に超過による追加料金が発生しないということでもあります。最後まで安心して、思う存分運転を楽しめるでしょう。
契約満了時に車がもらえる!
定額カルモくんには、7年以上の契約で契約満了時に車がもらえる「もらえるオプション」があります。月々500円で加入でき、契約を満了した車はそのまま自分のものになるため、原状回復の必要もなくなります。
残クレで購入した車をマイカーにするには、残価を一括で返済するか、新たにローンを組んで分割で返済していく必要があると考えると、月々ワンコインでマイカーにできる「もらえるオプション」はかなりお得といえるでしょう。
残価精算のない契約方式
カーリースでは、契約方式によって残価精算の方法が異なります。中には契約満了時の車の市場価値を理由に高額な差額を請求するリース会社もありますが、定額カルモくんでは残価精算を行わない契約方式を採用しているため、差額を請求される心配がありません。
契約満了時の費用負担のリスクが少なく、次の車への乗換えもスムーズに行えるでしょう。
メンテナンスプランで原状回復費用も補償
定額カルモくんでは、返却時の原状回復費用まで補償する充実したメンテナンスプランが用意されています。リース満了時に車を返却する場合でも原状回復にかかる費用負担を抑えられて、追加料金の不安を軽減できるでしょう。
また、定額カルモくんのメンテナンスプランは必要に応じて複数のプランの中から選択できます。最も手軽なプランでも、返却時の原状回復費用や車検基本料をカバー。ブレーキパッドやバッテリーなど一部消耗品の交換のほか、メーカー保証と同等の保証を契約期間中ずっと受けられるプランもあり、長いカーライフにおいても安心して乗り続けることが可能となっています。
残クレの審査に申し込む前に、本当にお得かしっかり検討しよう
残クレは月々の負担額を抑えながら新車に乗り継げるメリットがある一方で、車の使い方に制限があったり、乗り換えない場合の費用が高額になったりといったデメリットも存在します。
審査も決して通常ローンより甘いわけではないため、月々の費用の安さだけにとらわれず、本当に自身の希望する車の乗り方ができるのかをしっかり検討することが大切です。
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よくある質問
Q1:残クレの審査は普通のローンより通りやすいの?
A:残クレの審査が通常のローンより通りやすいといったことはありません。月々の負担額が少ないため審査に通りやすいと勘違いしてしまう方もいますが、据え置く残価も含めた借入総額は通常のローンと同じであるため、審査の条件もほとんど同じといえるでしょう。
Q2:残クレの審査に申し込むときの注意点は?
A:残クレの審査のおもなポイントは、年収、信用情報、職業や継続年数、他社での借入状況の4つです。特に年収に対する年間の返済額の割合を示す「返済負担率」が適切な範囲にあるのかは重要で、3割程度に収めるのがポイントになります。
Q3:残クレより費用を抑えて新車に乗る方法はある?
A:カーリースを利用すれば残クレよりも負担を抑えて新車に乗ることが可能です。定額カルモくんなら契約終了時の残価精算がなく、車の初期費用や維持費用も定額で支払えるため、車関係の費用負担が軽くなります。7年契約以上なら走行距離制限もなくなり、よりマイカーに近い感覚で利用できます。
※記事の内容は2021年6月時点の情報で制作しています。
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