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Tuesday, July 13, 2021

80点の仕上がりを狙う「俺的ナポリタン」の素朴な味の素晴らしさを皆さんにもお伝えしたい - メシ通

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ナポリタンは80点の出来栄えでいい

皆さんはスパゲッティ・ナポリタンのゴールをどこに置かれていますか?

ナポリタン発祥の老舗ホテル、もしくは名喫茶のお皿を100点とする「あの店のナポリタン」でしょうか? 

あるいは食材や調理法を極限まで吟味し、人類最長不倒距離を目指す120点の「究極のナポリタン」でしょうか?

こんにちは、メシ通ライターの飯炊屋カゲゾウです。

自分の基準は、

  • 好物だけが入っている
  • 調理もカンタン
  • 味も80点でいい

そんな「ストレスなしで作れる、食べられる俺的ナポリタン」を目指しています。作り方はこんな感じです。

「俺的80点ナポリタン」とは

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【材料】(1~2人分)

  • スパゲッティ(1.8mmタイプ) 160g
  • ブロッコリー 適量(5~6房目安)
  • ウィンナー 適量(5~6本目安)
  • ケチャップ 80g
  • ウスターソース 10g
  • バター 20g

(以下はお好みで)

  • 粉チーズ 適量
  • チリペッパーソース 適量

【作り方】

パスタ、いやナポリタンですから「麺」と呼ばせてもらいます。まずはこちらを茹でていきましょうか。

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実践している方も多いと思いますが、麺の束をぞうきんを絞るように軽くヒネりつつ……鍋の中央でパッと手を離すと麺が放射状にバラけますよ。

鍋からはみ出したところは、トングで湯にねじ込みましょう。

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麺を最初から半分に折ればいいって話もありますが、ナポリタンってちょっと行儀悪いですけど、うどんみたくズルズル啜りたくありませんか? 

だから半分にすると湯に沈めるのは簡単ですけど、啜るときにちょっと違うかなって。

さて麺の茹で時間ですが、レシピによっては長めに茹でて柔らかめにしたり、あるいは一晩冷蔵庫に置いてモチモチ感をアップさせるという調理法もありますよね。

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ただ「食べたいときにササっと作ってズズッと食べられる」こともカゲゾウにとっては重要な要素です。

アルデンテを狙って1分早く引き上げたりもしませんし、柔らか麺を狙って1分余計に茹でることもしません。袋の表示どおりにしています。

お湯に塩ですか? 入れません。

何せケチャップで和えるので、下味はなくてもいいと思っています。

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茹でている間に具を準備していきましょうかね。ウィンナーを斜め切りにして片面を焼いていきます。1本を4~5ピースくらいに切り分けます。

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歯ごたえが欲しいので厚めがいいですよね。

フライパンでウィンナーを油なしの弱火で炒めます。

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ブロッコリーも食べやすい大きさに切り分けておきます。

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ウィンナーの片面に焼き目がついたらすべてをひっくり返し、ちょっと寄せます。

空いたスペースにケチャップを入れてこちらも炒めていきます。

くつくつ煮立つぐらいがいいですね。

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「なぜケチャップを炒めるか」ですか? 

 ケチャップを焼くことで酸味と水分が飛んで味に深みがでるようです。

ケチャップの銘柄についてはウチでは特にこだわりはありません。

スーパーで手に取ったもの、冷蔵庫に入っているもので毎回作っています。

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麺の茹で時間が残り2分になったところで、鍋にブロッコリーを投入します。

これも好みの話なのですが、どうも茹ですぎてクタクタになった野菜が苦手なんですよ。

適度に野菜のシャキシャキ感がほしい。だからこのくらいのタイミングで投入しています。

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さあ、フライパンの方も忙しくなってきますよ。ウスターソースを加えます。

「なぜウスターソースを入れるか」ですか? 

ウスターソースにはいろいろなスパイスが含まれているので味が洋食屋のようになるそうです。

ウスターソースは味が強いのでくれぐれも入れ過ぎに注意してくださいね。

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個人的に「バター」「とろけるタイプのチーズ」「卵黄」を自炊魔改造の三種の神器と勝手に呼んでいるのですが、今回はバターを投入です。

ミルキーさとコクが加わって味がリッチになりますよ。

あと、ケチャップは炒めることで水分が飛んで粘度が増しています。それをバターでゆるくしてあげて、麺に絡みやすくするという狙いもあります。

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麺とブロッコリーをザルにあけたら、すぐさまフライパンへ。

麺の熱さでバターは溶けますので、この時フライパンの火は消してしまって構いません。よく麺に絡むようにグルグルまぜたら……。

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「俺的80点ナポリタン」の完成です!

粉チーズは雪山の頭頂部のように……は、かけない!

ナポリタンには粉チーズがなきゃはじまりませんよね。

ただ、たまに親の仇みたいに振りかけている人がいますけど(まあ、個人の好みなんで自由ですが)、カゲゾウの場合、3振りくらいですかね。

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あんまり粉チーズが多いと、それが主の味になってしまいます。

あとはチリペッパーソースを2振りくらい。これも過剰にはかけません。

その他のこだわりポイント! まずは肉っけ問題について

作りながらではご紹介しきれなかったところを少し補足しますね。

ナポリタンの肉っけといえば、ウィンナー、ハム、ベーコンが御三家でしょうか。

このどれを選ぶべきか?

この問題に関してはフードライターの白央篤司さんがすでに記事で取り上げていますね。

www.hotpepper.jp

この記事に出てくる「ウィンナー派」の方々の意見を全面的に支持します。

ウィンナーの良さは、厚切りにできて食べ応えがある、スパイスが入っているので味が複雑かつジャンク感があり、同じく俗っぽいケチャップとの相性がサイコー!

ハムだって、ベーコンだって厚切りにすればよいですって。いやいやいや、ウチの冷蔵庫にあるのは最初から薄くスライスされて売られているものオンリーです。

ウィンナーの銘柄に関しては特にこだわりはありませんが、ロングセラーで商品名にドイツ語が入ってるヤツならまず間違いないでしょう。

麺の太さと量はどうするか?

パスタの太さ。それはナポリタンの根幹をなす非常に重要なファクターです。

一般的な1.6mmだと細くてチト食べ応えがイマイチ。レシピにもあるとおり、カゲゾウは1.8mm推しです。

2mmオーバーの太いスパゲッティも噛み応えがあって好きなのですが、急に入手が難しくなるんですよね。

ある程度大きいお店でないと置いてありません。加えて、茹で時間も15分前後と長くなってくる。調理に時間がかかり過ぎるのもストレスです。

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1.8mmも10分前後の茹で時間ですけど、断面が「パックマン型」や「風車型」の早ゆでタイプを使うと、5分前後でできちゃうんですよね。噛み応え、入手のしやすさ、調理の時間の適当さ。この3拍子がそろった1.8mmをイチオシです。

量については、本レシピを見て「あれ、このナポリタン、1~2人分ってあるけどどういうこと?」と気づかれた方、するどい! 

ナポリタンって、麺をたらふく食べたくありませんか? 

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レストランのパスタは「乾麺100g/1人分」目安のところが多いですけど、これではチト少ない。

ただ自分ももうおっさん歴がずいぶんと長くなりました。だから倍量でいけるかっていうと、寄る年波には勝てず200gだとチト多すぎる。

そこで1人前を80g、がっつり食べたい方は160gでどうぞ、ということで「1~2人分」としています。

玉ねぎとピーマンが苦手なので野菜はブロッコリーがいい

それと、野菜にブロッコリーを使う理由。

小学生みたいで大変恐縮なのですが、実は玉ねぎがキライな子どもでした。

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ええ、現在ではある程度克服しているので、シチューやカレーの完全に煮溶けたものや、生であっても繊維を断ち切るようにかつ超薄くスライスされているものは好きなのです。

しかし子ども時代の苦手意識は完全に消えることはなく、未だに太目の半月切りや串切りで、繊維が何本も走っているが見えてるのが……ダメなんですよね。

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ピーマンも今では肉詰めとか、輪切りでサラダに入っているものは好きなのですが、甘いナポリタンの中にある炒めたピーマンの苦みが苦手。

かといって、ナポリタンに野菜を入れないのはどうかと思います。第一、鮮やかなオレンジに染まる麺の大海の中に緑が入っていないのは寂しすぎる……。

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というわけで玉ねぎは省略し、食べ応えと味の素直さと見た目の良さをあわせ持つブロッコリーを使っています。

あと、家では家族に持たせるお弁当も担当しているのすが、ブロッコリーは頼りになる緑ということで、ウチの冷蔵庫にほぼ間違いなくストックされているというのも大きな理由のひとつです。

マッシュルームっていつも家にありますか?

ナポリタンの定番の具といえばあとひとつ、マッシュルームでしょうか。こちらはキライではなく、むしろ好きな具材です。

ただマッシュルームって、普段から台所に常備していますか?

缶詰も売っていますけど、ナポリタン以外の使い道が思いつかず、そのためだけに備蓄するのも……。というわけでマッシュルームは入れていません。

80点ナポリタンは「素ナポリタン」である

調理のコンディションや具材の分量などが多少ブレても「うん、これなら合格!」と自分的に納得できるのがこの80点ナポリタンです。

とはいっても突出した個性があるわけではありません。

そして具材も2つしか使用しておらず、限りなく「素ナポリタン」に近い存在です。

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だからこそこれをベースに、ベーコンやトマト、ニンニクや赤ワイン等々お好きな具材や調味料を加えて「ワタシ的100点ナポリタン」へとカスタマイズしていく……。

そんな風にこのレシピを使ってもらえたらとても嬉しいです。

書いた人:飯炊屋カゲゾウ

飯炊屋カゲゾウ

1974年生まれの二女一男のパパ。共働きの奥さんと料理を分担。「おいしいものはマネできる」をモットーに、料理本やメディアで紹介されたレシピを作ることはもちろん、外で食べた料理も自宅で再現。家族と懐のために「家めし、家BAR、家居酒屋」を推進中。「双六屋カゲゾウ」名義でボードゲーム系のライターとして活動中。「子育屋カゲゾウ」名義で育児ブログも更新中。

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