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Monday, July 26, 2021

干物 楽しく“味”がある ヤマカ水産 戸塚恵子さん作 - 中日新聞

小さな店にかわいらしい雰囲気の干物がぎっしりと並ぶ作品

小さな店にかわいらしい雰囲気の干物がぎっしりと並ぶ作品

  • 小さな店にかわいらしい雰囲気の干物がぎっしりと並ぶ作品
  • 大きな目のノドグロの商品などが陳列されたショーケース。奥にはイカの干物やサバのへしこなども並ぶ


 幅三七・五センチの店にぎっしりと並ぶ干物が、妙にかわいらしい。ノドグロは大きな目をギョロリとさせている。作者の戸塚恵子さんは「あえてこうしてみた。笑えるかなと」。店内のショーケースに陳列されているため「なかなか見えませんけどね」とおどける。

 「金沢と言えば魚」と、市民の台所である近江町市場の鮮魚店「ヤマカ水産」の土産品売り場を題材にした。三十年超のキャリアで「一番大変だった」と苦笑い。イカの一夜干し、甘エビの素干し…。写真を参考に手作りして二カ月。やっと完成したときは「泣きそうになった」と振り返る。

 心掛けたのは、おいしいながらも渋いイメージの干物を楽しく表現すること。型を使わず、基本的には指で樹脂粘土を丸めるため、形はコロコロと丸みを帯びる。干物と同じく「味で勝負」なんだとか。

 看板の手書き文字を得意とする自身の妙技も生きた。木に黒い絵の具で本物そっくりの字をペイント。老舗の雰囲気を出すため、接着剤で文字を立体的に膨らませた。「看板はお店の命だからこだわった」

 ちなみに静岡市に住む戸塚さんは、金沢を訪れたことがない。「いつか絶対、干物を買いに行こう。ノドグロも食べてみたい」。目力の強い、本物の干物がお待ちしております。 (高橋雪花)

 ◇ 

 ミニチュアドールハウス展は二十九日から来月二十二日まで、金沢市武蔵町の金沢エムザ八階で開催する。入場料は大人八百円、高校・大学生が六百円、小中学生が四百円、未就学児が無料。二百円安い前売り券は二十八日まで、チケットぴあなどで販売している。

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