
コロナ禍の中で“捨てる勇気”を持ち、大幅な業務改善
新型コロナウィルスの感染拡大で、昨年2月頃から多くのイベントが自粛・中止となった。そのことにより、篠原紙工も大きな影響を受けたという。 「昨年2月から10月ごろまでの間に、通常期と比較すると半分くらいの売り上げまで落ち込みました。ウチは美術館や博物館の図録など、展示会場で売るような特装本や、イベントのパンフレットなどの仕事が多いんです。進行中だった多くの企画が凍結・延期となり、そのまま中止になってしまったものもありました。 ただ、そのときに「今後、コロナが収束しても元には戻らない。これまで予測していなかったような未来がやってくる」と考えて、昨年の5月ごろから大幅な業務改善を進めました。具体的には、ひとりひとりの個性が活かせる要素の多い仕事に力を入れて増やしていったのです。逆に、業務的な仕事(仕様が決まっていて、早さ・値段・製品の品質など“スペック重視”の仕事)は減らしていきました。 当社が大切にしていることが3つあります。「本質を探る」「作る人お客さまがチームになる」「やってみる」。これらを日々の仕事と照らし合わせて考え、その結果に素直に従っていこうと考えた結果の業務改善です。ただでさえ仕事が減っているわけですから、一定数の仕事を減らすことにはかなりの勇気がいりました。 限られたスタッフで既存の仕事をしながら大きな変化をさせるには、各自にのしかかる負担が大きすぎる。そのことを考慮しながら舵取りしました。“捨てる勇気”を持ったということです。その結果、昨年の12月ごろから売り上げが回復し、今年4月ごろには昨年の落ち込みを挽回するほどに回復しました。 この半年間の変化は、篠原紙工が過去何年にもわたって少しずつ進めて来たことです。それが、これまでの十倍以上のスピードで進んだようなイメージです。また、今後も状況が安定するとは考えておらず、さらに精度を上げて改善を続けている最中です」
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