
昼食の弁当やアウトドアで必要となる「保冷剤」。この保冷剤は、食材や飲料を冷やす際に使われるゲル状の物質であり、クーラーボックスをまるで冷蔵庫のように冷やしてくれる。数ある保冷剤の中から自身に最適な製品を選ぶためにも、ぜひ本記事を参考にしてみてほしい。 【関連画像】アウトドアで大活躍する「保冷剤」の基礎知識|種類とおすすめ製品もあわせて解説 そのためにも本記事では、保冷剤の基礎知識、選び方やおすすめ製品などを解説する。保冷剤の購入で悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。 保冷剤の基礎知識 まずは保冷剤の基礎知識を解説していく。保冷剤は蓄冷剤とも呼ばれ、食材や飲料を冷やす際に使われるゲル状の物質である。日常生活において活用されるほか、アウトドアなど遠出をするタイミングでも重宝される。クーラーボックスをまるで冷蔵庫のように冷やしてくれるため、食材を安心して持ち運べるだろう。 実は保冷剤の中身は98%が水道水、残り2%が高吸水性ポリマーや防腐剤、形状安定剤などで構成されている。水道水100%で構成した場合は凍らせるとただの氷になってしまい、使い勝手があまり良くない。そこで、ポリマーを少しだけ混ぜることでゲル状になり、凍りやすく溶けにくい保冷剤ができるのだ。さらに、中身がゲル状になっているため、仮に袋が破けたとしても中身の流出を最小限に抑えられる。 また、保冷剤には寿命という概念がなく、半永久的に使い続けることができる。ただし、メーカーによっては中身のゲル剤の粘度が低下することもあるため、古くなった保冷剤から順番に捨てていき、新しい保冷剤と入れ替えよう。 ちなみに保冷剤の保冷時間の目安は下記の通りだ。これらはあくまで目安であるため、外気温や保冷剤の大きさによって変化する可能性がある。 グラム保冷時間30g1.5時間40g2時間50g2.5時間100g3時間200g5時間保冷剤の種類 ここまで、保冷剤の基礎知識について解説した。続いて、保冷剤の種類をいくつか見ていこう。用途に合わせて種類を選択する必要があるため、事前に理解しておくことをおすすめする。なお、保冷剤には大きく分けて「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の2種類がある。 ■ソフトタイプ 保冷剤のソフトタイプは普段用として使用することが多い。このソフトタイプは薄手のフィルムに包まれているだけなので、周囲の熱エネルギーを吸収しやすく冷却効果が高い。短時間の利用でも保冷効果をすぐに実感できるだろう。 また、ソフトタイプは小さめの製品が多いため、柔軟に使用することができる。例えば、アウトドアに持っていくクーラーボックスの隙間を埋めるなどだ。そのほか、ソフトタイプは昼食の弁当を冷やすのにも向いている。 ■ハードタイプ 保冷剤のハードタイプは、硬い素材で構成されているため耐久性が高い。また、ハードタイプは大きめの製品が多いため、食材や飲料を大量に冷やしたいアウトドアに向いている。 このハードタイプはケースが硬い分、すぐには保冷効果が発揮されないものの、ソフトタイプに比べて外気の影響を受けにくいほか、保冷効果が長続きしやすい。バーベキューの食材を長時間運ぶときなどにハードタイプを活用しよう。 保冷剤の処分方法 保冷剤の種類については大まかに理解できただろうか?次に、保冷剤の処分方法を見ていこう。 「保冷剤には有害物質が含まれているから不燃ごみ」「中身が液体だから排水口に流すのが一般的」など、保冷剤の処分にはさまざまな方法があるだろう。しかし、保冷剤の中身は先ほど話した通り、ほとんどが水道水である。また、高吸水性ポリマーが少し含まれているが、これは紙おむつと同じ原材料であるため、保冷剤は紙おむつと同様に可燃ゴミとして処分しよう。 とはいえ、上記はあくまで一般的な分別方法であるため、各自治体から保冷剤の捨て方に対する指示が出ていればそちらを優先すべきである。 保冷剤を扱う上での注意点 ここまで、保冷剤の処分方法について解説した。次に保冷剤を扱う上での注意点を見ていこう。保冷剤を安全に活用するためにも、事前に必ず確認しておこう。 ■中身を食べてはいけない 子どもやペットが保冷剤の中身を食べないように注意しよう。保冷剤に含まれている高吸水性ポリマーは、自重の10倍もの水分を吸収する作用がある。誤って食べてしまうと人体や動物に悪影響を及ぼす恐れがあるため十分に気をつけよう。もし誤って食べてしまった場合はすぐに病院で受診しよう。 とはいえ、過去に生産された保冷剤のような毒性成分は含まれていない。保冷剤の中身は98%水道水であることから過度な心配は不要である。 ■排水口に流さない 保冷剤を扱う上での注意点2つ目は、保冷剤の中身を排水口に流さないことだ。排水口に保冷剤の中身を流してしまうと、排水管の中で高吸水性ポリマーが反応して詰まることがある。 そのことから、保冷剤を捨てる際は中身のジェルを取り出さず、可燃ゴミか各自治体が指定する区分に出そう。 保冷剤の選び方 保冷剤の注意点がわかったところで、保冷剤の選び方を詳しく見ていこう。保冷剤と一言で言ってもさまざまな種類があるため、迷ってしまう方もいるだろう。保冷剤の選ぶ基準を明確にし、自身の用途に最適な保冷剤を購入しよう。 ■冷却温度の違いで選ぶ 保冷剤の選び方1つ目として冷却温度の違いがあげられる。保冷剤の冷却温度は製品によって異なり、0℃タイプのものから氷点下タイプのものまでさまざまだ。 単純に冷やすだけなら0℃タイプで十分だろう。また、「飲料を飲もうと思ったら凍っていた」という事態を防げるはずだ。 一方、肉や魚といった衛生管理が気になる食材に対しては、氷点下タイプの保冷剤がおすすめだ。氷点下タイプは表面温度が0℃以下になることから、痛みやすい食材を運ぶアウトドアなどに最適である。 ■持続時間の長さで選ぶ 製品によって持続時間の違いがあるため、持続時間の長さを考慮して選ぼう。瞬間的によく冷えるからといって、必ずしも長時間冷やせるとは限らないのだ。むしろ、瞬間的によく冷える保冷剤は周りの熱をたくさん奪ってしまうため、かえって早く溶けてしまうだろう。 そのため、キャンプなどで長時間遠出をする場合は「よく冷える」ではなく「長く冷える」を考慮して保冷剤を選択しよう。 ■冷凍するまでの時間で選ぶ 保冷剤を冷凍するまでの時間も種類によって異なる。氷点下タイプや強冷タイプの中には、24時間以上冷凍させる必要がある保冷剤も存在する。 「思っていた以上に冷凍まで時間がかかる」という事態を招かないためにも、保冷剤を購入する前に冷凍にかかる時間を確認しておこう。再冷凍にかかる時間を確認しておけば、より効率的な使い方ができるはずだ。 ■硬さのタイプで選ぶ 先ほど解説した通り、保冷剤には硬さのタイプがある。ソフトタイプとハードタイプの2種類だ。それぞれの用途に合った使い方をすれば最大限の効果が得られるはずだ。目的を明確にしてから保冷剤の硬さを選択しよう。 保冷剤のおすすめ製品7選 ここまで、保冷剤の選び方について解説した。選び方はザックリと理解できただろうか?では最後に、保冷剤のおすすめ製品を7つ紹介しよう。これからアウトドアなどで保冷剤が必要になる方は、ぜひ参考にしてみてほしい。 ■山善「キャンパーズコレクション パワークール-16℃」 保冷剤のおすすめ製品1つ目は、山善の「キャンパーズコレクション パワークール-16℃」だ。表面温度-16℃の保冷効果を長時間持続できる保冷剤である。保冷力はもちろんのこと、再凍結時間が早いため使い勝手が良好だ。 さらに、「キャンパーズコレクション パワークール-16℃」はほか製品と比べて、約3倍もの早さで常温の缶飲料を適温に冷やすことが可能である。アウトドアで食材や飲料を長時間冷やしたい場面では、この保冷剤が最適だろう。 タイプ:氷点下タイプ再凍結時間:12~24時間サイズ展開:350g・600g・1100g販売価格:約1,100円■トラスコ中山「TRUSCO 保冷剤 強冷タイプ」 保冷剤のおすすめ製品2つ目として、トラスコ中山の「TRUSCO 保冷剤 強冷タイプ」があげられる。本製品は非常にコンパクトでありながら、優秀な冷却持続効果が備わっている保冷剤である。 クーラーボックスに入れた1時間後には表面温度がー13℃になるほどであり、サイズによるハンデが少ない強冷タイプだ。サイズが非常にコンパクトなので、クーラーボックスの隙間などに活用できる。サブの保冷剤を探している方にもおすすめの製品である。 タイプ:氷点下タイプ再凍結時間:-サイズ展開:350g・760g・1100g販売価格:約270円■川合技研「ネオアイスPro ハード -16℃」 保冷剤のおすすめ製品3つ目は、川合技研の「ネオアイスPro ハード -16℃」だ。保冷性能と再凍結時間を両立している保冷剤であり、長時間移動するアウトドアにピッタリの製品である。 本製品は、表面温度が-16℃のまま16時間持続するという超強力保冷剤だ。また、再凍結時間も10時間と短いため、アウトドアだけでなくスポーツや釣りなど幅広い用途に活用できる。保冷性能の高い氷点下タイプを探している方におすすめだ。 タイプ:氷点下タイプ再凍結時間:12~24時間サイズ展開:550ml・1000ml・1250ml販売価格:約1,150円■アイリスオーヤマ「保冷剤ハード」 4つ目に紹介するおすすめの保冷剤はアイリスオーヤマの「保冷剤ハード」だ。本製品の再凍結時間は約10時間と、ほか製品に比べて冷凍までにかかる時間が極端に短い。また、再凍結時間だけでなく、保冷性能や持続時間も優秀な保冷剤である。 本製品「保冷剤ハード」の魅力はなんといっても、販売価格が約150円という驚異的な安さにある。ほかの保冷剤に比べて安価で購入できるため、「できるだけ安くて高品質な保冷剤がほしい」という方にピッタリの製品である。 タイプ:0℃タイプ再凍結時間:10時間サイズ展開:350g・500g・800g販売価格:約150円■大創産業「保冷剤」 保冷剤のおすすめ製品5つ目は、大創産業の「保冷剤」だ。本製品は100円ショップで購入できる保冷剤であり、100円という価格に対して非常に高品質である。 また、再凍結時間が6時間であるため、緊急時やサブの保冷剤として活用できるだろう。なお、本製品はAmazonや楽天市場などECサイトでは販売されておらず、店頭でしか購入できないため注意しよう。 タイプ:0℃タイプ再凍結時間:6時間サイズ展開:-販売価格:約110円■ロゴスコーポレーション「倍速凍結 長時間保冷 氷点下パック」 保冷剤のおすすめ製品6つ目として、ロゴスコーポレーションの「倍速凍結 長時間保冷 氷点下パック」を紹介する。従来の氷点下パック-16℃に対して、本製品では約半分の時間で凍結することができる。 そのためアウトドアや釣りに最適な保冷剤であり、釣ったばかりの魚を本製品で挟めば1分程度で凍結状態にできる。さらに、その高い保冷性能を16時間ほど持続できる優れものである。「アウトドア用の保冷剤で失敗したくない」という方におすすめの製品だ。 タイプ:氷点下タイプ再凍結時間:18~24時間サイズ展開:600g・900g・1200g販売価格:約1,000円■キャプテンスタッグ「時短凍結 スーパーコールドパック」 保冷剤のおすすめ製品7つ目は、キャプテンスタッグの「時短凍結 スーパーコールドパック」だ。本製品は24時間で凍結できるほか、冷却効果を長時間持続させることが可能である。 S、M、Lの複数サイズで展開されているため、用途に合わせて選択できるだろう。Amazonにおける評価もなかなか高く、バランスのとれたスタンダードな保冷剤だ。 タイプ:氷点下タイプ再凍結時間:24時間サイズ展開:500g・750g・1000g販売価格:約900円まとめ 本記事では、保冷剤の基礎知識、選び方やおすすめ製品などを解説した。 保冷剤は蓄冷剤とも呼ばれ、食材や飲料を冷やす際に使われるゲル状の物質である。日常生活において活用されるほか、アウトドアなど遠出をするタイミングでも重宝される。その保冷剤にはさまざまなタイプがあり、保冷性能や特徴が製品によって異なる。 自身の用途に合った保冷剤を選択するためにも、ぜひ本記事で紹介したおすすめ製品を参考にしてみてほしい。自分好みの最適な保冷剤が見つかるはずだ。 なお、保冷剤は食材や飲料を冷やすだけではなく、猛暑対策のマスクにも活用できる。本サイトの「」で紹介しているため、ぜひチェックしてみてほしい。
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