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Friday, October 1, 2021

子ども食堂で「ホテルの味」 フレンチシェフが開設 - 産経ニュース

子ども食堂を開設した古庄浩さん(左)と磯和良太さん=大阪市天王寺区
子ども食堂を開設した古庄浩さん(左)と磯和良太さん=大阪市天王寺区

ホテルやレストランの料理長などを務めたフランス料理シェフ、古庄浩さん(67)=大阪市=らが、同市天王寺区内に「子ども食堂」を開設した。新型コロナウイルス禍で外食もままならない中、「本当においしい食事を楽しんでほしい」と有志が協力、安価で本格的な味を提供する。

開設されたのは、同区大道にある洋食店「牛楽亭」。9月下旬の初回、「ふわとろのオムライス」が約60食用意され、訪れた家族らに大人300円、子供100円で振る舞われた。

ふわとろオムライス
ふわとろオムライス

「おいしい」の声に笑顔を見せていた古庄さんは、大阪第一ホテルの上席料理長などの経歴を持ち、プロ野球ヤクルト監督だった故野村克也氏の推薦で人気テレビ番組「料理の鉄人」にも出演。現在は全国の料理人らでつくる「シェフ・ジャパン」代表でもある。

同食堂は古庄さんと甲南大の胡金定教授(65)、日本医美業セラピスト協会の坂本真由美理事長(55)の出会いがきっかけ。コロナ禍で学校給食の機会が減り、困っている子供たちがいることを知って「50年近い料理人の経験を役立てたい」と思った古庄さんと、「社会的な格差が広がり、満足に食事ができない子供のために行動したい」と考えた胡さんの2人を共通の知人だった坂本さんが結び付けた。

利用場所を探していたところ、牛楽亭オーナーの磯和良太さん(35)が古庄さんの呼びかけに応えた。八尾市内で農業にも携わる磯和さんが採れたての野菜を提供するほか、古庄さんを知る食品業者なども連携して低価格を実現。第1弾は食べやすくて子供が大好きなメニューとしてオムライスを選び、古庄さん自らが厨房(ちゅうぼう)に入り、腕を振るった。

2回目は10月31日の予定で、「子ども食堂の安定運営のため、協力の輪を広げたい」と古庄さん。「新型コロナ禍でもおいしい料理が食べられるよう、長年の調理技術で貢献したい」と次回のメニューを考案中だ。

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