元文科副大臣・山内俊夫元参院議員を逮捕 関連会社の資金1億円を私的流用の疑い、警視庁 - 東京新聞

山内俊夫容疑者＝２０１０年撮影

　自身の関連会社の「羽田空港格納庫合同会社」（東京）の資金約１億円を私的に流用したとして、警視庁捜査２課は２８日、業務上横領容疑で元参院議員の山内俊夫容疑者（７４）＝東京都＝を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。資金は羽田空港の格納庫を購入するためのものだった。

　捜査関係者によると、逮捕容疑は２０１９年３月、同社の資金を京都市と香川県東かがわ市の土地購入のために使うなどして流用した疑い。

　関係者によると、１８年４月、山内容疑者が役員を務めていた一般社団法人「資源外交戦略研究所」（東京）を代表社員として羽田空港格納庫合同会社を設立。山内容疑者が不動産業マルナカホールディングス（高松市）に格納庫を転売すれば利益が得られると持ち掛け、格納庫の購入資金はマルナカ側が用意したという。

　山内容疑者は香川県議を経て１９９８年、自民党公認で参院議員に初当選。文部科学副大臣などを務め、２０１０年に政界を引退した。現在は香川県丸亀市の不動産会社役員を務めている。　（共同）

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