薄給の20代、激務の30代を乗り越えてきたのに、終身雇用は崩壊し役職はつかずに給料も頭打ち。転職しようにも、社内で再評価されようにも外されたはしごを掛け直してくれる味方はいない。“無理ゲー”と化した会社で中年社員が生き抜く術はどこにあるのか。 ⇒ジョブ型雇用や成果主義で働きたいと思うかのアンケートで「そう思う」と回答した割合 かくも厳しい中年社員たちの現状。周りを見渡せば敵だらけ、四面楚歌ともいえる戦場に立ち尽くす諸兄には今を生き抜くための戦略が必要だ。 会社は幻想であることを受け入れ、自己評価をやめ、会社に依存しない生き方を模索することこそが、現代の中年社員のサバイバル術。その方法を詳しく解説していこう。
自己評価なんてものは存在しない
四面楚歌な状況において、まずは「自分自身」を客観視することが肝要だと、組織コンサルタントの安藤広大氏は語る。具体的にはどういった心づもりでいるべきなのだろうか。 「40~50歳ぐらいでリストラに危機感を覚えている方と話すと、自分を高く評価している人が多い。自己評価なんてものは存在しないと思ったほうがいいです。 評価は他人がするもの。評価者である上司が、一体何を求めているのか、明確にする作業をしていかなければなりません。 『人から評価される』ことから逃げ続けては、いつまでたっても現状を打開することなどできません」
いくつになっても給料を払う価値がある人材になるには
また安藤氏は、いくつになっても給料を払う価値がある人材でいるためのスキルを明かす。 「加齢とともに体力が落ちていくので、仕事量では、いつか若手に負ける日が来てしまう。本来は、なるべく早期の段階で『人をマネジメントする』『チームを率いる』経験をして、高い給料がもらえる“替えの利かない”ポジションを獲得するべきですが、まずは評価者である上司に、自身が達成するべき定量的な目標を確認するのがいいでしょう」
冷静に自分の評価を判断すること
産業医の大室正志氏も、冷静に自分の評価を判断することが重要だと説く。 「日本の会社は、“ざっくり評価”が多く、正確なフィードバックをもらえないまま、中年社員に突入する可能性があります。もし、会社側でできないのであれば、ヘッドハンターや転職をサポートしている企業など、人材のプロたちから、率直な分析をしてもらうのも良いでしょう。 今後は、成果主義やジョブ型社会にいや応なく移行していく可能性が高いので、早めに自分の能力を“棚卸し”することで、無駄な仕事に時間を費やすこともなくなるでしょうし、会社と自分の評価の認識にズレも生じないはずです」 中年社員たちよ、自己を守りたくば「自己評価」を捨てよ!
中年社員の生存戦略
「自己評価はやめ、客観的に自分の能力を棚卸しせよ」 【組織コンサルタント 安藤広大氏】 識学代表取締役。組織マネジメントの専門家として数々の企業の業績アップに貢献。コンサルティングの実績は2000社超。著書『リーダーの仮面』(ダイヤモンド社)はベストセラーに 【産業医 大室正志氏】 医療法人社団同友会産業医室勤務で専門は産業医実務。メンタルヘルスや生活習慣病の対策など企業における健康リスク軽減に従事。NewsPicks動画OFFRECOに出演中 <取材・文/週刊SPA!編集部> ―[[中年社員vs.会社]仁義なき戦い]―
日刊SPA!
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