フリーランスという言葉には、どこか魅力的な雰囲気が伴います。誰にも支配されず、気の赴くまま、柔軟に生きていく。これらのメリットに嘘はありません。
でも、それを享受するには、相応のスキルが必要であることを忘れてはいけません。
会社勤めであれば、1つのスキルがあれば問題ないでしょう。でも、フリーランスとして生き抜くためには、膨れ上がる仕事をやりくりするための、多様なスキルが必要です。
それにフリーランサーは起業家でもあるため、ビジネスを推し進めるスキルも不可欠です。
1. 自ら学ぶ姿勢
フリーランサーにとって何よりも必要なのが、自ら学ぶスキルです。
会社員の場合、受け身の姿勢でいても、会社が用意した研修で必要なスキルを学ぶことができるでしょう。
でも、フリーランサーには頼れるものがありません。自らモチベーションを高め、時間をつくって学ばなければならないのです。
今あるスキルを伸ばすのも、新しい分野に挑戦するのもいいでしょう。その判断は、あなたがあなた自身のために下すのです。
本を読む、動画を見る、講習に申し込む、ほかのフリーランサーに相談するなど、選択肢はたくさんあります。
2. タイムマネジメント
フリーランスが柔軟に働けるのは事実です。決まった勤務時間というものが存在しないからです。逆にいえば、なんでも先延ばしにできてしまいます。
「時間がない」を言い訳に、何らかの仕事をつい後回しにしたくなることがあるでしょう。でも、それはすぐに問題となって自分の身に返ってきます。
スケジュールを決め、厳守することで、時間の無駄が省けます。誘惑に惑わされて貴重な時間を無駄にせぬよう、規律あるフリーランサーを目指してください。
3. ロジカル思考
フリーランサーには、選んだ行為の正当性を自ら主張しなければならないタイミングが頻繁にあります。
たとえば、クライアントに、数あるアプローチの中でなぜその1つを選んだのかと聞かれることがあるでしょう。あるいは、今月の請求がいつもより高い理由を問われることがあるかもしれません。
そこできちんと説明ができなければ、プロとしてのあなたの能力が疑われます。場合によっては、そこで契約を打ち切られる可能性だってあります。
そうならないためにも、普段からほかのフリーランサーと話す機会を持ち、彼らが自分の行動をどのように説明しているかを参考にするといいでしょう。
4. 即断即決
合理的思考と即断即決は、密接に関係しています。両スキルは、クライアントとの対話においても、仕事の生産性を維持するうえでも必要です。
なるべく速く考えてドットをつないでいくことで、リサーチや作業にかける時間を減らすことができるでしょう。
タスクを早く終えられるほど、請求金額を高めに設定できることを覚えておいてください。なぜならクライアントはその分、貴重な時間を節約できるからです。
同じ理由で、料金を課すときには時間単位ではなく、仕事単位にするべきです。時間単位で請求していると、仕事を早めるモチベーションがわかなくなってしまいます。
5. 課題解決
フリーランスの仕事とは、クライアントの課題を理解し、明確にし、解決することです。ですから、解決すべき課題をすでにクライアントが明確に認識していると、タスクは楽になります。とはいえ、そんな案件はほとんどありません。
多くの場合、あなた自身が先方の問題を診断し、解決すべき課題を特定しなければなりません。
言い換えると、そのような課題解決スキルがあれば、他者との差別化ポイントになります。いくらでも代わりがいるサービス提供者ではなく、唯一無二の専門家になりましょう。
6. 批判の受け入れ
自ら学ぶことが重要と書きましたが、批判から得られる学びも忘れてはいけません。そのような批判のほとんどは、クライアントから寄せられるものです。
リサーチが不十分だったとか、スタイルガイドに沿っていなかったとか。それらすべてのミスは、あなたの成長に欠かせないものです。
ただし、非建設的な批判には注意しましょう。建設的な批判とは、状況に適していて、具体的で、示唆的なもの。一方、非建設的な批判とは、不適切で、間が悪く、プロらしからず、あなたの状況に想像が及んでいないものを指します。
7. 柔軟性
フリーランサーが不況などの逆境に対処するには、順応力が欠かせません。たとえば、COVID-19のパンデミックにより、多くのファッションアウトレットや旅行会社が倒産しました。一方で、Eコマースは堅調です。
ここでのポイントは、現在の経済状況においてどこにお金があるかを察知し、そちらに向けてビジネスの舵を切ること。
今の業界でビジネスを続けるよりも、ブームが起きている業界に切り替えたほうが儲かる可能性がありますし、むしろそうしなければあなたのビジネスが危ういという事態も考えられます。
8. リスク耐性
誰もが知っているように、フリーランスにはリスクが伴います。クライアントとの長期契約でも取れない限り、明日のことすらわからないのがフリーランスなのです。
ある月は山ほどの仕事があって好調だったのに、別の月には仕事がなくて苦しむこともあるでしょう。
さらに、サラリーマンなら当たり前に認められている有給休暇や長期休みなどの恩恵は一切ありません。自分の休みは、自分で決めるしかないのです。
そのときにも、やりかけの仕事を見過ごさぬよう、正しいタイミングで、正しい長さの休暇を取るように気を付けてください。
フリーランスの世界に踏み出そう
フリーランスという選択はたしかに魅力ですが、誰にでもできることではありません。あなたが看板にしているスキル以外にも、たくさんのスキルが必要になるのです。
自己研鑽からリスク耐性まで、さまざまなスキルをバランスよく身に着けることは、そう簡単にできることではありません。
それでもやりたいというのなら、上で紹介したスキルを習得することで、試練を乗り越えながらフリーランスとしての経験を積んでいくことができるでしょう。
日々スキルの向上を目指し、鍛錬を怠らないことで、いずれ自分にとってベストな働き方が見えてくるはずです。
Original Article: How to Be a Successful Freelancer: 8 Essential Skills by MakeUseOf
からの記事と詳細 ( フリーランスとして成功するための8つの基本スキル - ライフハッカー[日本版] )
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