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Monday, December 20, 2021

「かむとどんどん味が増す」特産の近江しゃも 食育推進、給食で味わって - 京都新聞

近江しゃもが入ったおでんの給食

近江しゃもが入ったおでんの給食

近江しゃも入りのおでんをおいしそうに食べる児童ら(彦根市安清町・佐和山小)

近江しゃも入りのおでんをおいしそうに食べる児童ら(彦根市安清町・佐和山小)

 新型コロナウイルス禍で外食などの需要が減っている県の特産品「近江しゃも」を、多くの子どもたちに味わってもらおうと、滋賀県は学校給食などの食材として提供する取り組みを進めている。

 県内の生産者らでつくる普及推進協議会(近江八幡市)によると、近江しゃもは平飼いで140日以上飼育するため、ジューシーで歯ごたえがある。通常の国産鶏肉の3倍ほどの価格で、各地のホテルや料亭などで出されるが、コロナ禍で出荷量が約3割減っているという。

 このため、県畜産課は食育も兼ね、今夏から県内の小中高校計363校や外国人学校、子ども食堂で、給食食材などとして提供を開始。来年3月まで、すき焼きや親子丼、カレーなどを出し、おいしさや魅力を知ってもらう。

 17日には、彦根市内の小学校17校で、近江しゃものおでんが出された。佐和山小(安清町)では、児童らが成育環境などの説明を受けた後、一緒に出されたシシャモと近江しゃもを間違える冗談を言って笑いながら、おいしそうにほおばった。

 5年生の児童たちは「だしがしみ込み、かむとどんどん味が増す。ステーキや焼き鳥でも食べたい」、6年生の児童も「養鶏農家や提供してくれた人たちに感謝したい」と話した。

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