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Sunday, December 26, 2021

エリクセンがインテルと契約解除した理由…残された選択肢と可能性を探る - Goal.com

(C)Getty Images

■イタリアではプレーできず

インテルは、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンとセリエA以外の場所でキャリアを継続する機会を得るために、17日に契約を解除することで相互に合意したと発表した。

エリクセンはEURO2020フィンランド戦の前半終了間際にフィールド上で心停止し、緊急搬送。一命を取り留めたが、再発防止のためにICD(植込み型除細動器)を装着することとなった。セリエAではプロサッカー選手がそのような機器を装着して競技に出場することを禁じる規則が定められている。

規則を受けてインテルは2021年10月、エリクセンがプロとしてサッカーを続けられるよう売却先を模索することを発表し、12月には同MFとの契約解除に合意したことを明らかにした。

エリクセンはイタリアでのプレーが認められていないため、セリエAの他のクラブに移籍することは不可能だが、ヨーロッパのトップリーグにまだ選択肢は残っている。代理人のマーティン・シュッツ氏は「家庭の事情」を理由に、メジャーリーグサッカー(MLS)やオーストラリアのAリーグ、中国スーパーリーグなど他大陸への移籍の可能性を否定している。

「クリスティアンの将来を語るのは時期尚早だ」と、シュッツ氏は12月中旬『スカイスポーツ』に語った。「イタリアではすでに何十年も前から特別な規則があるため、確実に分かっているのは、イタリアではないということだけだ。そして、家族の事情で他の大陸に行くこともないだろう」と話し、以下のように続けている。

「数週間前にすでにいくつかのクラブから連絡があった。将来がどうなるかを見なければならない。でも、明るいと思うし、それが一番大事なことだ」

■残された選択肢は?

最有力とされているのは、古巣でもあるアヤックスへの移籍だ。アヤックスはすでにダレイ・ブリントという同じく心臓に問題を抱えた選手がプレーし、健康管理に成功した経験も持っている。

他にも、エリクセンがイングランドに戻る可能性はあるが、そのレベルで安全に戦えるだけの体力があることを証明しなければならない。『デイリー・ミラー』は、ニューカッスル・ユナイテッド、ウェスト・ハム、レスター・シティなどを移籍先候補として挙げている。また、トッテナムへの復帰の可能性も報じられており、実現すればインテルに彼を連れてきたアントニオ・コンテ監督と再会を果たすことになる。

母国デンマークに戻る選択肢も挙げられている。エリクセンがユース時代を過ごしたオーデンセBKは、彼がトレーニングしやすいようにと現在施設を貸し出している。

エリクセンは現役続行を希望している。だが、メディカル・アドバイスの結果、引退を余儀なくされる可能性もある。前述のブリントは、ICDを装着していても高いレベルで競技を続けることができたサッカー選手の好例だが、心臓の問題で早期引退に追い込まれた有名選手も少なくない。

最近の例では、セルヒオ・アグエロが心臓病を患っていることが発覚し、バルセロナでのキャリアを断念した。同様に、レアル・マドリーのGKイケル・カシージャスは、2019年に心臓発作を起こし、2020年に引退となった。

今のエリクセンの前には、スパイクを脱ぐ可能性を含め、様々な選択肢がある。だが、とりあえず言えることは、世界中のサッカーファン・サポーターが、世界屈指の司令塔が再びピッチで躍動する日を願っているということだ。

文=ライアン・ケリー

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